NTTデータグループの一員として、基盤の開発を中心にビジネスを展開しているNTTデータ先端技術株式会社。

今回は、研修を担当する木村氏と採用を担当する猪又氏にお話を伺いました。

システム基盤の開発が中心

NTTデータ先端_IMG_7837– まずはどのような事業をやっているかお伺いしたいです。

木村:
現在「基盤ソリューション」「ソフトウェアソリューション」、「セキュリティソリューション」という3つのビジネス領域の事業本部制をとっています。

具体的に「基盤ソリューション事業本部」では、ファシリティや電力といったインフラレイヤーからネットワーク、プラットフォーム、OS、データベースなど、多様なベンダー商材などを組み合わせて、お客様に最適なシステム基盤の設計・構築等を行っています。

「ソフトウェアソリューション事業本部」は、オープンソースをベースとするさまざまなソフトウェア・アプリケーション開発をはじめ、弊社独自のソフトウェア製品の提供、他社ベンダーのパートナーとして製品のカスタマイズ等も行っています。AIに関連する事業に関しても、本事業本部内で集約しています。

「セキュリティ事業本部」については、セキュリティサービスなどの導入・運用支援をはじめ、サイバー攻撃に対する防御だけでなく、万が一サイバー攻撃を受けてしまった場合の迅速な復旧までトータルでサポートしています。

猪又:
昨今のデジタルトランスフォーメーションやクラウド化需要の流れを受け、中でもシステム基盤系の技術者の需要が非常に高まっていますね。

親会社であるNTTデータが構築するソフトウェアのシステム基盤部分を委託されて開発したり、またNTTデータ以外のお客さまに対しても同様のサービス提供を行っています。


– 自社で開発するのと客先で開発するのとどちらが多いのでしょうか?

猪又:
自社と客先開発の割合で言うと、部署にもよりますが概ね半々ぐらいかと思います。

– 社内の制度など、どのようなところがNTTデータ先端技術の魅力でしょうか?

木村:
エンジニアの集団なので、技術にとがった人が多いところだと思います。

仕事を通じて関わった様々な分野に関する最先端の技術を身に付けられたり、豊富な研修メニューも備わっていますので、エンジニアとしてのスキルはもちろん、プロジェクトの回し方、人との関わり方など総合的なスキルの向上が期待できると思います。

– いま在籍している社員の方はどんな領域に携わる方が多いのですか?

木村:
ネットワークやデータベース、プラットフォームといった領域に強い人財が多いです。

セキュリティに関しては専門部隊がいます。

– セキュリティ部隊はどのぐらいの方がいらっしゃるのでしょうか?

猪又:

現在は、セキュリティ事業本部という大きな本部の中に「セキュリティコンサルティング事業部」、「セキュリティレジリエンス事業部」、「セキュリティソリューション事業部」、「事業推進部」という4部署で構成さています。

これらを合計して、月島本社に在籍しているのは200名ほどですね。

技術への探究心が高い技術力につながる

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– 採用のときはどのような点を魅力として伝えていますか?

猪又:
やはり技術力ですね。

コーポレートサイトの採用ページでは「GEEK Fighter」をキャッチコピーにしているのですが、「GEEK」ってオタクっていう意味ですよね。

設立から20年経ちますが、いわゆる“技術オタク”である先輩たちのたゆまぬ研究心によって会社全体としてのが技術力が高まった結果、それがビジネスとして着々と拡大して今に至っています。

社名にも「先端技術」という言葉が入っているように、技術に深く特化した人達と一緒に働いていけることで、各分野における先端技術を身に着けて、技術力をどんどん伸ばせる環境があるというのが弊社の一番の魅力だと思います。

– 新卒の方でも、採用するのは情報系とかある程度学校で技術を学ばれていた人だけなんですか?

猪又:
ポテンシャル採用で、文理問わずではありますが、結果的に内定者は理系の割合が高めです。

理系の中でも工学部などの情報系の勉強を専攻していなかった人もいますが、最低限のラインとして「興味を持てるか」というのがあるので、内定者には分野は違っても情報技術に興味を持てる人が多いですね。

– 文系の方を採用する場合はどのようなことを求めるのでしょうか?

猪又:
入社してからはIT技術に触れてもらうことになるので、知的好奇心・探究心を求めていますね。

単純に「今後伸びる分野なのでIT業界で活躍したいです」ではダメなんです。

ITでも具体的にどの分野に興味があって、学生のうちにどんな勉強してきたのかというところを重視します。

学生のうちから自主的に勉強している方は、入社してからも自分で勉強して伸びていくんですよ。

主体性というんでしょうか、「自ら学んで技術を取りに行く」姿勢を見させて頂いています。

– 学生のうちから具体的に技術に興味を持っていた人のほうが入社してからもやりたいことが具体的に描ける場合が多いのでしょうか?

猪又:
そうですね。

学生時代から技術に興味を持っている人は、入社してからも技術に興味を持ち続け、自分で探求して仕事に生かしていくというケースは結構あります。

そこの探究心を持っているかどうかに関しては、文系か理系かは関係ないですね。

– NTTデータ先端技術に入社すると、どのような成長ができるのでしょうか?
例えばビジネスセンスも身につくだとか、技術力がとにかく伸びるだったりだとか。
あと新しい技術に幅広く触れられるのか、それとも1つの技術に特化していくのか。
教育や育成についてもお伺いしたいです。

猪又:
新入社員は入社するとまず3ヶ月間の基礎技術研修に参加します。

Linuxベースのシステムの構築全般や設定などの研修や、VMware、AWSの構築の研修ですね。

また、弊社の基盤ソリューション事業本部に、社外へ技術研修を提供している部隊があるのですが、その部隊にお願いして社外の研修コースだけでなく、社内向けにも研修をやってもらうこともあります。

3ヶ月の基礎技術研修で、基本的な技術は全員一律で取得させるようにしています。

そのあとは2年間のOJT期間に入ります。

実際に現場に配属されて、業務を行いながら技術を深く習得していきます。

セキュリティの部署であればセキュリティ技術、データベースの部署であればデータベースの技術を習得していくことになります。

配属された事業部によって習得する技術が違ってきます。

– OJTの配属はどういう基準で決まるのでしょうか?
本人の興味とかなんでしょうか?

木村:
本人の興味や希望もありますが、事業部のニーズですね。

現在、事業部と本人が面談をする形でマッチングを行っています。

ただし、現時点では本人の適性と事業部のニーズでマッチングを行っていますが、やり方に関しては今後見直しをしなければならないと考えています。

– 技術力が高い社員が多いとおっしゃっていましたが、具体的にどういうところで技術力が高いと言えるのでしょうか?
関わる案件のレベルがすごく高いとか、先端ニーズをいち早く取り入れるからなのかとか。

木村:いろいろな要素があるとは思いますが、一番大きいのは探究心です。

このシステムはどうやって動いているんだろうと根本を探る人は技術力が上がっていきますよね。

ネットワークにしてもデータベースにしても、ただ設計して終わりではなくて、どうしてこういう設計になるんだろう、この設計の持つ意味はなんだろう、と追求していく人が伸びていきます。

– 探究心がありそうな人をどんどん採用していった結果、すごい技術力を持つ人が多く集まったということなんですね。

木村:そうとも言えますね。

プロジェクトマネジメント力も大切

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– 話は変わるのですが、一緒に働くメンバーとして技術面以外のパーソナリティとかではどういったところを求められますか?

木村:
採用時点でのパーソナリティだけでなく、入社してからの育成という面もあると思うのですが、チームで働けるかどうかというのはすごく重視します。

技術領域だけとがっていても、チームとしての仕事は成り立たないですよね。

よくスペシャリティとゼネラルティという話がありますが、技術は個人で磨いていく面と、チームで磨いていく面があると思います。

そういう意味でプロジェクトマネジメント力というのでしょうか。

周りを巻き込んでいく力、ヒューマンスキルといったものは全社員が必要なスキルです。

今後は育成の中にヒューマンスキルを伸ばすようなプログラムを強化しようと練り直しているところです。

猪又:
新卒の説明会では、ITエンジニアはパソコンの前で一人でカタカタやっているというイメージを持った学生の方がまだまだ多いのですが、案件は必ず複数人でやるものですし、社員だけでなくお客様やビジネスパートナーの方との連携も必要になります

弊社だと年齢問わずそういった方々をチームとして引っ張っていくような仕事も多いんですよね。

そういったことから「チームの中での主体性や、周囲の人を巻き込みながらプロジェクトを推進していく力が非常に求められます」と新卒の説明会でもお話しています。

木村:
WBSを作成したり、プロジェクトの計画をして、進捗管理や品質管理ができるというスキルだけでなくて、チームビルディングのスキルいうところですね。

傾聴だったり、フィードバックができる力も求められていると思います。あとは交渉力というんでしょうか、ネゴシエーションとかコミュニケーションは非常に重要なスキルなので、全員が共通して身につける必要があるスキルですね。

– ありがとうございます。
今伺ったことって、弊社のスクール生に言っていることとほぼ同じです。

技術だけやれる、ひたすらパソコンの前で仕事をしているだけではないんですよと。

ヒューマンスキルもとても大事になってきますし、お客さんとのやりとりもすごく多いので、そこをまずできるようになる必要がありますよというのを言い続けているんですが、改めてそれが必要なんだと実感しました。

木村:
これもヒューマンスキルの訓練の一部でもありますが、”トレーナー制度”
というものがあります。

新入社員とあまり年が離れていない社員が新入社員のトレーナーとなり、新入社員の育成に携わります。

こういった体制を取ることによって、より目の行き届いた現場での育成を可能にしています。

トレーナーのフィードバック力を高めようとフィードバック研修をしたのですが、みんな真剣に取り組んでいて、フィードバックのやり方がよく分かったという声ももらっています。

そういったスキルも今後必要になってきますね。

– トレーナーは5〜6年目の方が多いですか?

木村:
トレーナー自体は、3〜10年目くらいの層に渡っていますが、5〜8年目ぐらいの社員が多いですね。

未経験は論理的思考と技術への興味が評価ポイント

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– エンジニアの経験がない、IT業界未経験というような方は、どんなアウトプットを出していたり、どんなものを作り上げていたら会ってみたいと思うかというのをお聞きしたいです。

猪又:

新卒の場合ですと、何かのシステムを作ったというのはもちろんすごく評価できるポイントです。システムを作ったことがなくても、部活とかでも良いのですが、なにかに取り組む中で課題にぶつかったときにどう対応して、どのような結果になったのかという話がたくさんできる方がいいですね。

木村:
どんな風に問題を解決してきたとか、その解決のプロセスを見ますね。

どういうプロセスで、どういうことを考えて、どんな根拠でやったのか。

そのプロセスをみたいです。それを通じて論理的思考が見えてくるので、そこは重視します。

– 中途の場合だとどうでしょうか?

木村:
中途の場合でも同じような問題解決の視点は重視しますし、今までどんなことをやってきて、どんな技術を持っているのかということも重視します。

もう一つ、中途の方に必ず聞いているのがこの会社でのご自身の成功イメージです。

この会社でどういう風に自身が成功していきたいかというイメージがきちんと描けている人は強いと思います。

自分をどのように活かしていくのか、自分を会社の事業に活かすという視点も大事ですが、それ以上に、この会社の中で自分自身のために自分自身をどう活かしていくのかということです。

自分自身の幸せを仕事のなかでどう追求できるのかというビジョンを描けている人は強いと思っているので、ここも重視するポイントですね。

– 自分が持っているものを活かして、どう評価されて、どうステップアップしていって、最終的に自分はこういう成功をこの会社の中でできるというマイルストーンが自分で持てているということですね。

木村:
マイルストーンまでいかなくてもいいのですが、自分の将来のイメージが持てているか、ですね。

自分の将来のビジョンというか、この会社でどんなことをしたくて、どんな状態になっていたいかということです。

猪又:
少し話が逸れるかもしれませんが、中途の面接でいつも盛り上がるのが、自宅に開発環境を持っているかっていう話です。

自宅でサーバー立ててLinux入れましたや、機器入れて環境構築してみたいし、検証もできるなど、そこまでやってると未経験の方であっても、技術が好きで、自分でトライしてるんだという姿勢が分かるのでプラスになりますね。

自分の仕事に誇りとプライドを持つ

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– 興味があるので聞いてみたいのですが、基盤とかに興味を持つ人ってこういう性格が多いとかってありますか?
一般的には縁の下の力持ちみたいな人がインフラに向いているって言われていますが、実際どうなのかなと。

猪又:
縁の下の力持ちという表現もあるかもしれませんが、私は自分の仕事にプライドと誇りを持っている方が多いイメージですね。

技術が好きでこの会社に入って、自分でこの領域は全うしなければならないという責任感を持っているエンジニアが多い気がします。

– 性格というよりもどんなきっかけでやりだしたかっていうことですね。

木村:
はい。

性格については「弊社にはこういう性格の人が多い」とは一概に言い切れないです。ただ、基盤系って良くて当たり前という側面があって、ちゃんと動いて当たり前といった中で働いていくことになるので、比較的忍耐強い方が多いかなという感じはします。

応募者の性格に偏りがあるかどうかは分からないですけどね。

– 質問は以上です。
ありがとうございました!

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