採用担当が全力解説!未経験者がプログラマーになるための全ノウハウ
GEEK JOB編集部
プログラミング未経験でもプログラマーになるにはどうしたらいいんだろうと思う方は多いかと思います。そこで今回は、IT企業の採用担当をしていた私から、本音でお話しをさせていただきます。
ゲームやWebサービスが好きでプログラマーを目指そうと考えている人は多いかと思います。
ただ、「どうやったらプログラマーになれるの?」、「未経験でもプログラマーになれるの?」と悩んでしまう方も多いはずです。
特に、「プログラマーはハードルが高い」と思い込んでいる人もいますが、そんなことはありません。
実際には、文系出身でもプログラマーとして働いている方もいれば、未経験からプログラマーに転職した方もいます。
そこで今回は、IT企業の採用担当として仕事をしていた私が、プログラマーになるための入り口についてお話させていただきます。
この記事をきっかけに、将来なりたいプログラマー像を思い描いていただき、多くの方が活躍してくれることを楽しみにしています。
未経験からプログラマーとして採用されるために求められていることは、こちらでもご紹介していますのでぜひご覧ください。
目次
プログラマーとして働くためには、大きく分けて下記の4つの入り口があります。
この4つの入り口を、プログラマーになるための方法として解説していきます。
なお、この記事では「プログラマーになる = 正社員プログラマーとして働く」と定義して話を進めていきます。
フリーランスエンジニアとして働く方法や、自らWebサービスを作ってしまう、という方法もありますが、今回はプログラミング未経験の人が持っている「どうやったらプログラマーとして働けるの?」という疑問に対する回答とします。
※新卒/既卒採用枠や第二新卒採用枠での入社を考えている方は『GEEK JOB プログラミングキャンプ』であれば、メンターの指導のもとプログラミングを学びながら就職までのサポートを受けることができますので、一度ご相談ください。
未経験者採用可能性 ★★★★★
プログラミング未経験の場合、4つの中では新卒採用枠での入社が一番プログラマーとして入社しやすいです。
なぜなら、そもそも多くの企業は新卒社員を即戦力とみていることがほとんどなく、1年後~3年後あたりに一人前になってくれることを期待しているため、プログラミング経験を重視しない企業が少なくありません。
数十名単位で新卒採用を行っている企業であれば、まとめて研修を行うことができるので、手厚い研修となることも多いです。
自身の意向に合わせて入社する企業を見定めることができれば、プログラマー人生をスタートさせるには最適なタイミングでしょう。
ただし、人気企業やある程度有名な企業の競争率はもちろん高いです。
応募者数が何千何万に対して枠は数十数百と限られているため、競争率が中途採用と比べて圧倒的に高くなります。
学生時代にプログラミングの知識や技術を身に付けている人や、自身でWebサービスを作ってしまっている人もライバルとなってくることを強く意識しておきましょう。
学歴に関しては、選考の際文系と理系を気にしない企業が増えてきています。
IPAの調査によると、ITエンジニアを採用する企業の60%が文系か理系かは気にしていないという結果が出ました。
とはいえ、文系でも何もしなくていいというわけではないのでご注意を。
文系学生のプログラマー就職については下記の記事でまとめていますので、参考にしてみてください!
未経験者採用可能性 ★★★★☆
第二新卒採用枠も新卒採用枠と基本的には同じく、1年後~3年後あたりに一人前になってくれることを期待しているため、未経験からの入社も中途採用に比べれば比較的容易です。
第二新卒枠での採用を行う企業も増えてきているので、比較的入社はしやすいでしょう。
入社自体はしやすいですが、有名企業を狙っていく場合は少し話が変わります。
有名企業の場合は新卒採用で十分な人数が採用できてしまうため、第二新卒でポテンシャル採用をしてもらえる可能性はかなり低くなります。
書類選考を通過するためには、遅れた時間を取り戻すレベルのプログラミングスキルや成果物が求められることを意識しておきましょう。
そうでない場合も、採用担当者目線では「第二新卒者は何かわけありで転職活動しているのだろう」と考えている場合が多いです。
まだ年齢が若く、プログラマー未経験者でも教育のしがいがあるとは思いつつも「本当にプログラマーとして仕事続ける気あるの?」と思っています。
面接では、そのマイナス面をどうやってプラスにもっていくかを常に意識することで、内定をつかみ取る可能性をアップさせることが出来るでしょう。
マイナスでのスタートを越ていくために必要なものは、面接時などでプログラマーになりたいという「覚悟」と「努力」を見せることです。
「覚悟」や「努力」を見せるためには、何か一つアプリでもシステムでも作って見せるのが最も良いでしょう。
「本を読んでいます」や「セミナーに参加しました」といったことは誰でも簡単にできてしまうので、ほとんどの採用担当が「そうですか」と終わってしまいます。
プログラミングを使って0から何かを作り上げるなど、ある程度根気と時間を必要とする経験と実績をアピールすることが大切です。
未経験者採用可能性 ★★★☆☆
従来は”プログラマーの中途採用=即戦力の経験者のみ”というのが当たり前でしたが、近年では未経験者を中途採用する企業も増えてきました。
これには「プログラマーを含むITエンジニアが慢性的に不足し、即戦力採用だけでは企業の採用ニーズに追いつかなくなっている」という背景があります。
これによって、多くの企業が未経験者の採用と教育に力を入れるようになってきたため、現在は中途採用でも未経験者がプログラマーになることは可能です。
とはいえ、新卒採用を全く同じように、というわけにはいきません。
企業側の提示している「未経験歓迎」は、”実務経験”が無いということを指していることがほとんどです。
これがどういうことかと言うと、「実務経験は無くてもいいが、プログラミングの経験は必要」ということです。
採用担当は、投資対効果を考えて採用を行っているため、「あなたを採用することは将来的にどのような利益を会社にもたらすか」を見ています。
未経験歓迎とはいっても、プログラミングの経験が全く無い場合、素養の判断もできませんし、やってみて続くのかどうかもわかりません。
そうなると、いくら言葉でやる気をアピールしても採用担当としては投資の判断がしづらく、内定を出すことはできません。
前職がある方の場合は、そこで身につけた能力を活かせるかどうかもカギになってきます。
中途採用の場合、絶対に欠けてはいけないのが社会人スキルです。
これはプログラミングなどの専門知識ではなく「新卒から働いていたら誰でも身につけている全ての能力」です。
仕事を進める際の報告や相談の仕方、わからないところを質問するときの質問の仕方など、業務を円滑に進める上で必ず必要になる能力です。
新卒入社の場合は一斉に研修で学んだりもしますが、中途採用の場合それらのスキルは身につけている前提です。
とはいえ社会人を経験したことが無いという方も中にはいらっしゃると思います。
その場合、社会人スキルが身に着けられないかというと、決してそんなことはありません。
プログラミングと同じように、社会人スキルも学べば身につけることができます。
未経験者採用可能性 ★★★☆☆
アルバイトもしくはインターンとして入社し、実際の業務に携わりつつ正社員を目指す方法です。
アルバイトであれば、企業側としても「いい人だったら正社員にしよう」というスタンスのため入社はしやすいかと思います。
働く側としても、実際の業務に携わることができるので実務経験を積むことができます。
実は、採用側からすると実務経験があると「おっ!」となります。
なぜなら独学でプログラミングを学んできた人と、ある程度会社の仕事をチーム内でやっていた人では、技術や業務での立ち回りに「天と地」ほどの差があるからです。
アルバイトもしくはインターンで仕事ができるということは、未経験プログラマーとして就職するには有利になる可能性が高いと考えておきましょう。
プログラマー未経験者でもアルバイト採用を行っている企業は多くあるので、アルバイトとして入社しプログラマーとして働くことはできますが、少し注意が必要です。
ただ、アルバイトもしくはインターンから正社員を目指す場合は下記に注意しなければなりません。
正規雇用者ではないため、突然契約を切られてしまうこともある、ということを考えておかなければなりません。
また、いくら面接で「アルバイトから正社員になれるよ」と言われていても、会社の方針や状況によっては正社員になれない可能性がでてくることも稀ではないので心得ておきましょう。
プログラマーになるための入り口について理解したら、次に未経験者が採用されるためにやっておくべきことを理解しておきましょう。
未経験者の場合、いかに自分のポテンシャルをアピールできるかがカギになりますので、しっかりと準備をしておきたいところです。
そもそもプログラマーがどんな仕事をしているのかは理解しておきましょう。
文系出身者や未経験者の場合、プログラマーを含むITエンジニアの仕事内容を混同しがちです。
志望動機や将来像を話した際「それ本当にプログラマーになりたいの?」と言われないためにも、プログラマーの仕事内容はしっかりと理解しておくべきです。
最低限、システムエンジニアとプログラマーの違いはきちんと理解できているといいでしょう。
「プログラマーを目指しているのにプログラミングをやったことがない」というのは致命的です。
包丁を持ったことがない料理人、楽器に触ったことがないミュージシャンと考えるとわかりやすいでしょうか。
専門職を目指す以上、その技術に触れたことがあるのか無いのかというのは大きな違いです。
プログラミングをやったことがないとなると、素養があるかはともかくプログラミングが好きかどうかの判断もできないため、採用担当としては内定を出すのが非常に難しいです。
プログラマーを目指す以上、最低限1つの言語の基礎は習得しておくことをおすすめします。
学んだ内容をWebサイトやアプリといった目に見える形でアウトプットすることができれば、選考を受けられる幅は大きく広がり、内定を獲得できる可能性も高くなるでしょう。
どんな言語を学んでいくかについては、下記の記事も参考にしてみてください。
就職 / 転職することはもちろん目標ではありますが、最終ゴールではありません。
採用担当は、未経験のあなたを採用したあとプログラマーとして成長してくれることを期待しています。
プログラマーになってどんなことをしたいのか、どんなスキルを身に着けようと思っているのか。
採用担当にあなたの将来性をアピールするためにも、自分がどうやって成長性していこうと考えているのかは明確にしておきましょう。
未経験からプログラマーとして働くには、新卒採用枠でない限り相応の覚悟と努力が必要です。
1からプログラミングを身につける必要がありますし、中途採用の場合手とり足とり研修を行ってくれる企業も多くはないので自身で積極的に学習していく姿勢も求められます。
また、プログラマーとしての技術だけがあればいいわけではなく、当然チームとして会社の一員として働くために必要なスキル(コミュニケーション、仕事の進め方等)も大いに求められます。
今回は、当社の採用面接や当社が運営している『GEEK JOB プログラミングキャンプ』に応募していただく方から数多く頂いている疑問に対して、採用担当の視点からお答えさせていただきます。
20代後半くらいまでの年齢であれば、未経験からプログラマーになることは十分に可能です。
ただし、実務未経験者が対象になっていますので、プログラミングをまったくやったことがない、PCに関する知識に疎い、社会人経験がほとんどないといった状態で採用されるケースは多くありません。
最低限、プログラミングについての知識や社会人としての立ち振る舞いは身に付けておくようにしましょう。
プログラマーになるにあたって、文系だから、理系だからといったことはほとんど関係ありません。
実際、採用の際に文理を気にしない企業は年々増えており、現在は60%の企業が出身学部を気にしていません。
確かに理系出身の人は論理的思考が身についていることが多く、プログラミングを得意としている人が多いことも事実です。
しかし、文系出身者がプログラマーになれないこととは関係はなく、文系出身者であっても、プログラミングを身につければプログラマーになることはできます。
20代後半で社会人経験がない、という方がプログラマーとして採用されるのは難しいかもしれません。
採用側はプログラミングの知識に関することは教えるつもりでも、社会人としての振る舞いや仕事の進め方を一から教え込む想定はしていないからです。
ただし、これはプログラマーに限った話ではありませんので、社会人経験が無い状態から就職活動を行う場合はなんらかの方法で社会人スキルを身につける努力をしたほうが良いでしょう。
『GEEK JOB プログラミングキャンプ』では、プログラミング以外にもプログラマーとしての立ち振る舞いや仕事の進め方を、メンターの指導のもと学ぶことができるので、悩んでいる方は相談しに来てみてください。
企業によって違うのでひとくくりには言えませんが、システム開発の流れやアプリケーションの全体像を理解できている人は採用されやすい傾向にあります。
実際に作る技術力がなかったとしても、アプリケーション開発においてフロントエンド、サーバサイド、データベースそれぞれがどう関連して動いているか、アプリケーション全体を俯瞰してみることができるかといった点は、事前に理解ができていると採用側には喜ばれます。
基礎的な部分で大丈夫なので、事前に理解しておきましょう。
独学であること自体には全く問題ありません。
独学でしっかりと知識を身に着け、アウトプットを出すことができれば、選考を通過できる確率は高いでしょう。
近年では初心者向けの学習サービスも増えてきており、10年前と比べるとプログラミング学習は非常にやりやすくなっています。
ただし、独学自体はあまり強くおすすめはしません。
なぜならば、プログラミングは未経験者が独学で挑んだ場合挫折しやすく、身につけるためには多くの時間を必要とするからです。
■1人だと挫折する可能性がとても高い
相談や質問ができる相手がいない場合、プログラミング学習は非常に大変です。
人に聞けば10分で解決したことも、1人だと2日かかっても解決できないというのはよくあることです。
解説してくれる人がいない、助けてくれる人がいない、というのは挫折するのに十分な理由です。
■学習を習慣化することが難しい
自分を強く律することができる人以外では、プログラミングの学習を習慣化することは難しいでしょう。
確かに、空いている時間に少しずつでも学習をこなしていくことで習得が可能かと思いがちですが、プログラミングについてはかなり専門的な知識も必要になるので、腰を据えて学習に臨む必要があります。
上記の理由から、完全に1人で学習を進めるのはあまりオススメしません。
できれば、友人や知り合いでプログラミングについて知見のある人と一緒に勉強することをオススメします。
是非少しでもいいのでプログラミングを始めてみてください。
プログラミングを習得するまでいかなくとも、とりあえずプログラミングに慣れることから始めてみてください。
プログラミングに慣れるためであれば、Web上でプログラミングを学べるサービスがおすすめなので、「挫折知らずのプログラミング学習webサービス6選」を参考にぜひやってみてください。
一番良いのは、プログラミングに精通した人から学ぶことです。
Webサービスや書籍と違い、あたりまえですが「難しいところはわかりやすく説明してくれる」、「わからなければ何度も説明してくれる」、「自分のソースコードをレビューしてくれる」といった、学習においてとても重要な点を補ってくれます。
書籍やWebサービスで理解を深める、実践してみる、メンターにレビューしてもらう、という学習サイクルを身に付けられるようにしましょう。
また、その人がつまずいたポイントや、いままでの苦労話など、生々しくリアルな話もたくさん聞けることでしょう。
会社の先輩、スクールの先生、交流会で知り合った人等、探し方はたくさんあるのでぜひ自分のメンターを見つけてみてください。
特に必要ではありません。
基本情報技術者やITパスポートの資格を持っていれば、採用担当に「おっ」と思われるかもしれませんが、最短でプログラマーになると考えると、資格をとっているのは少し遠回りになるでしょう。
資格を取る時間があるのなら、プログラミングの勉強に費やしたほうがいいかとおもいます。
詳しくは「資格は特に必要ない!プログラマー未経験者がアピールすべきポイント」にまとめていますので読んでおいてください。
いかがでしたでしょうか?
本記事の回答で、少しでも「プログラマーになってみよう」と思う方が増えればと思っています。
当社では、無料でプログラマーになるために必要な知識やスキルを身に付けられ、プログラマーとして就職できる『GEEK JOB プログラミングキャンプ』を運営しているので、少しでも気になった方はぜひ無料のカウンセリングにお越しください!