「簡単で初心者でも学びやすい」、「需要が高いからオススメ」

このように、すすめられてPHPを学んでみようと思った方が多いのではないでしょうか。

しかし、いざ勉強しようと思ってもやり方がわからずに始められなかったり、続けられずに挫折してしまう方が多いことも事実です。

今回の記事では、初めての方でも始めやすく独学でも挫折しにくい、PHPについて学べる無料の学習サイトを6つ紹介させていただきます。

その他にも、

・そもそもPHPとは何なのか
・PHPの学習方法
・PHP初心者が勉強をする上で気をつけたいこと

などについて紹介していきます。

そもそもPHPとは?

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学習法について学んでいく前に、まずPHPという言語がどのようなものなのか理解していきましょう。

この段落では、PHPの特徴や使われている場面、需要について紹介していきます。

PHPの特徴

PHPは、正式名称をHypertext Preprocessor といい、WEBサービスに特化したプログラミング言語です。

Webサイトに問い合わせフォームや検索フォームを設置したり、データベースにアクセスしたりできます。

その特性上、Webサイトを構成する言語であるHTMLと併用されることが多いです。

また、

・他のWEB系の言語と比べて文法が簡単
・人気のある言語なため、困った時に聞ける人やサイトが多い
・環境構築が簡単

という特徴もあるため、未経験からでも学びやすい言語になっています。

PHPが使われているところ

多くのWEBサービスでPHPが使われていますが、中でも一番有名なのがWordPressです。

本来、WEBサイトを立ち上げるためにはHTMLやCSS、データベースなどの知識が必要になってくるのですが、WordPressはこれらの知識がない人でも簡単にWEBサイトを立ち上げられるサービスです。

そんなWordPressの大部分を構築している言語がPHPになります。

他にも、

・ECサイト(ネットショップ特化のサイト)を簡単に作れる「EC-CUBE」
・Facebook
・Wikipedia

など有名なサイトの多くでPHPが使われています。

幅広い分野で活躍する

PHPは、主にフロントエンジニアと呼ばれる職種において活躍します。

フロントエンジニアは、WEBデザイナーが作ったデザインを元に実際にサイトを構築していく職種です。

単純に見た目を作っていくだけでなく、データベースへ接続したり問い合わせフォームなどの機能を動かしたりする必要があり、そんな時にPHPの知識が求められます。

サイトの動きに合わせたデザインを考えるために、WEBデザイナーもPHPの習得を求められることがあります。

需要が高い

最近では、たくさんの企業が自社のWebサイトを持っていて、その多くはPHPを使って構築されています。

そのため、社内業務としてPHPの書き換えや管理などを求められることも多く、求人も数多く出ています。

また、企業用ホームページの管理・制作だけでなく、Web上で動くアプリなどもPHPを使って作られていることが多いです。

近年、新しいWeb系のプログラミング言語が多く開発されていますが、PHPはまだまだ使われることが多いです。

既存のサービスの運用保守などでPHPの知識を求められる機会が多く、需要はまだまだ落ちないでしょう。

PHPのプログラミング学習の進め方

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PHPだけでなく、プログラミング学習というものはとにかく挫折しやすいものです。

その理由として、「目的を見失いやすい」ということが挙げられるのではないでしょうか。

そのため、今回は目的を見失わずに効率的に勉強するための方法について紹介していきます。

学習サイトや本を使ってインプットする

初めて使う言語を勉強する場合、まず学習サイトや本を使って慣れることをオススメします。

学習サイトや本では、最初に言語の書き方の解説から始まり、段階を経て少しずつプログラミングへの理解を深めていくことができるため、挫折せずに基礎を身につけられます。

学習サイトには、

・記事で学んで実践し、答え合わせをしていくタイプ
・講師が解説している動画を見ながら学んで、実践するタイプ
・ゲームを通してプログラミングを動かしてみて、書き方を覚えていくタイプ

の3種類がありますので、自分に合った学習スタイルを選びましょう。

また、学習サイトや本の最終章では実際に言語を用いてサービスを作る課題が出されますので、実践的な感覚で勉強することが可能です。

Webサイトやアプリのソースコードを模写する

学習サイトや本で基礎知識を身につけた後は、実際にコードを書いてサイトやサービスを制作してみましょう。

その時にオススメなのが、他の人が作ったサイトの見た目や機能を再現してみる「模写」です。

人の作ったWebサイトを見ながら自分で再現してみることで、

・0からサイトを制作する経験ができる
・実務でよく使う、デベロッパーツールの使い方を身につけられる
・自分がどれくらいできるのか、何が足りていないのか把握できる

というメリットがあります。

そして模写をするときに気をつけたいのが、「最初から完璧を求めない」ということです。

初めから完璧にできる人なんて存在しません。

少しずつ練習して、できることを増やしていきましょう。

また、初めて模写をする際にはLP(ランディングページ)をモデルにしてみましょう。

LPとは商品やサービスをユーザーに買ってもらうための紹介ページのことで、簡単な構造で作られていることが多いです。

そのため、初心者でも真似しやすく答え合わせもしやすいため、模写をする場合はLPから始めてみましょう

ゼロから成果物を作る

最終段階として、模写ではなく自分で新しいサービスを作ってみましょう。

具体的には、WordPressを導入したテンプレートの作成、問い合せフォームの設置、掲示板やECサイトの制作などです。

このレベルまでスキルを身に着ければ、就職では即戦力になれるし、個人で仕事を獲得できるレベルと言えます。

PHPを学べるおすすめの入門用学習サイト6選

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PHPに限らずプログラミングを学ぶ時に便利な学習サイト。

近年、これらのサービスの数はどんどん増えていっています。

そのため、どのサイトを使えばいいのかわからないという方が多いと思いますので、初心者におすすめできる学習サイトを6つ紹介します。

Progate

URL:https://prog-8.com/

【概要】

Progateは、88万人ものユーザーが利用しており、また全世界100ヵ国以上で展開をしているグローバルなサービスです。

一つのコードや関数の使い方を学んだ後に、必ず実践パートを用意してくれているため、飽きにくく楽しみながらプログラミング学習を進められます。

通常PHPを学ぶ際には環境構築をする必要がありますが、Progateではブラウザ上だけで学習を進めることができることも特徴の一つです。

基本的にWeb系の言語が多く、有料版を含めると全17コース・84レッスンが用意されています。(2022年8月時点)

【無料で出来る範囲】

それぞれの言語の基礎レッスンを全て受けることができます。

基礎編の最後には、お問い合わせフォームの作成課題が出されるため、実践的な感覚をつかむことができます。

無料範囲内で学んでみて自分に合うと感じたら有料版へ進み、より発展的な内容のレッスンを受けてみましょう。

【有料版で出来ること】

料金は月額1,078円で、全84のレッスンを受講できます。

【特色】

・ゲームのようなレベル制度を導入していて、モチベーションに繋がりやすい
・エラーの内容を日本語で教えてくれるから、何を修正すればいいのかわかりやすい
・ブラウザ上だけでプログラミングができるので、環境構築の必要がない

ドットインストール

URL:https://dotinstall.com/

【概要】

プログラミングについて何もわからない、初めてプログラミングをする人をターゲットにしたサービスで、プログラミングの大まかな仕組みを理解してもらうことがコンセプトのサイトです。

初心者がつまずきやすい細かい設定を省いて説明してくれたり、一つの講座の時間を3分以内に抑えてくれたりなど、挫折しにくい工夫が多く施されていることが特徴です。

また講座の数が多いことも特徴の一つで、7,166本以上の動画が公開されています。(2022年8月時点)

講座の種類も豊富で、PHPの講座の他にも

・Web開発
・アプリ開発
・サーバー構築
・API
・VPS
・UNIX

などの講座を受講できます。

【無料で出来る範囲】

PHPやHTMLなど、ドットインストール対応している言語の基礎講座は全て無料で受けられます。

応用編の講座などは基本的に有料ですが、最初の12講座ほどは無料で視聴可能です。

【有料版で出来ること】

料金は月額1,080円で、全ての講座を視聴できるようになります。

その他にも動画の再生速度をしたり、動画の文字起こしテキストを参照したり、レッスンで使用されているソースコードを閲覧したりすることが可能です。

【特色】

・一つ一つの動画が3分以内に抑えられているので、飽きにくい
・学習記録が可視化されているため、努力のあとが見えやすい
・レッスンの数が多い

PHP公式マニュアル

URL:https://www.php.net/manual/ja/index.php

【概要】

PHP公式マニュアルは、学習サイトではなくPHPの公式リファレンスになります。

PHPの導入方法から始まり、基本的な構文や関数の一覧、バージョンごとの違いなどPHPに関するあらゆる情報がまとまっているサイトです。

他の学習サイトや本で学んだ後に復習のために参照して、新しく学んだコードの動作例などを確認したりなど、学習の補助的に使うことをオススメします。

実務でPHPを使う方も利用しているサイトですので、一通り学び終わった後でもすぐにアクセスできるようお気に入り登録しておくと便利です。

【無料で出来る範囲】

サイト内のコンテンツは全て無料です。

【特色】

・PHPに関する情報は全て網羅されている
・書き方が優しくないので、ある程度PHPに慣れてないと内容が理解しにくい

バシャログ

URL:http://bashalog.c-brains.jp/category/series/php/

【概要】

バシャログは、株式会社シーブレインという会社のWEB制作スタッフが運営しているブログです。

PHPの基礎的な知識を全10回の記事に分けて解説してくれているため、自分のペースで理解を深めながら読み進めることができます。

「本だと分厚すぎて読み切れないし、動画形式の学習サイトを使う時間もない」という人にオススメの学習サイトです。

基礎編以外のテクニックも数多く紹介されていますので、PHPにある程度慣れてきた方も目を通してみると勉強になるかもしれません。

【無料で出来る範囲】

サイト内のコンテンツは全て無料です。

【特色】

・PHPについてわかりやすくまとめられている

CODEPREP

URL:https://codeprep.jp/

【概要】

CODEPREPは「毎日10分コツコツと手を動かし学べるプログラミング学習サービス」というコンセプトの学習サイトです。

コンセプト通り短い時間で勉強できることが特徴のサイトで、ほとんどの講座は1回10分程で受けられます。

講座は穴埋め方式で進んでいくため、ドリル教材のような感覚で学習できます。

また、基礎編だけでなく応用編の講座が豊富なことも特徴の一つで、

・JavaScriptで作るおみくじ
・CSS3 + jQueryで作る2Dモーションゲーム

など魅力的な講座が多数用意されています。

ただ、サービス自体は利用できるものの積極的に運営することをやめているようで、現在では

・定期的に新しいコンテンツを更新することはしない
・質問にはできる限り答える

という方針で提供されています。

【無料で出来る範囲】

以前は一部有料でしたが、現在では全ての講座が無料公開されています

【特色】

・講座を全て無料で受講できる
・穴埋め方式で学んでいく
・短時間で学習できる

Codecademy

URL:https://programmercollege.jp

【概要】

CodecademyはProgate以上にグローバルなサービスで、4500万人ものユーザーが利用し170ヶ国以上で展開しています。

完全無料で、プログラミングの考え方や基礎を学べるスクールで、3,500社もの就職先を保有しているため、高い就職率を示しています。

何よりもそのコースの種類の多さが特徴で、PythonやPHPなどの個別言語のコースだけでなく「機械学習コース」や「データ分析コース」など、より実践に役立つスキルを学べるコースも用意されていることが特徴です。

さらに「データサイエンス」や「ウェブ開発」など、実務レベルの内容を学べるコースまであります。

ただ日本語対応がほとんど進んでいないため、講座は基本的に英語で進められます。

英語力に自信のある方や、英語学習も兼ねてプログラミングを学んでいきたいという方にオススメの学習サイトです。

【無料で出来る範囲】

それぞれの言語の基礎コースは無料で受けられます。

しかし、Python3などの人気のある言語は有料でないと受けることができません。

【有料版で出来ること】

料金は月額19.99ドルで、

全てのコースを受講
・なりたい職業、目指したいキャリア別に、オススメの言語を教えてくれる
・クイズ方式で習熟度を測ってくれる

など、手厚いサポートを受けることができます。

【特色】

・実践的な講座内容
・有料版にすると受けられる手厚いサポート
・ブラウザ上だけでプログラミングができるため、環境構築の必要がない

PHP初心者でも成功する学習方法

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PHPに限らず、プログラミング学習は「挫折しないこと」が鍵となります。

次のようなポイントを意識して学習しましょう。

勉強する目的を決める

勉強を始める前に、なぜPHPを勉強するのかよく考えてみましょう。

就職したいからなのか。

仮にそうであれば、どんなふうに働きたいのか。

PHPを学ぶことで、その働き方は実現できそうかなど。

また、この記事の前半でも言いましたが、PHPはWebサービスに特化した言語です。

そのため、PHPを学んだ後にできることはWeb関連の開発になりますが、それを本当にやりたいのか。

具体的にどんなWebサービス・サイトを作りたいのか。

勉強する理由や勉強した後に作りたいものをはっきりとさせておくことでモチベーションを維持でき、挫折しにくくなります。

学習を始める前に、一度考えてみることをオススメします。

実際にコーディングをしてみる

学習サイトなどで知識を得ただけでは、PHPは身につきません。

自分の手で実際にコードを書いて、サービスを作り出す。

覚えたことを実践に移さなければ、いつまでたっても技術は身につきません。

仕事で例えるならば、学習サイトというものは企業に置ける研修制度のようなもの。

研修は、仕事を始めるための予備知識を身に着けるために行います。

プログラミングも同じです。

基本的な学習が終わったら、ご自身のスキルを高めるためにも実践へと進んでいきましょう。

わからないことは質問する

これは勉強中・実践中のどちらの段階でも言えることですが、わからないことが出てきたり解決できないエラーが出てきたら、遠慮なく質問しましょう。

疑問点は検索などを駆使して自力解決することが理想ですが、初心者の場合検索すらも時間がかかってしまいます。

初心者プログラマーにとって一番大切なのは、挫折しないことです。

わからないことを放置したり、検索に膨大な時間を費やしてしまうこと。

それ自体が挫折の原因になってしまいます。

挫折を防ぐためにも、身の回りの詳しい人やネット上の質問サイトなどを駆使して、効率よく疑問を解消していきましょう

自分の適性に迷ったら無料診断を受けてみよう

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「PHPを学んでみようと思ったけど、自分には向いていないかもしれない」
「IT系の仕事はしてみたいけど、PHPはちょっと違うかもしれない」

この記事を読み進めた結果、このように思われた方もいるのではないでしょうか。

せっかく学び始めても、自分に合っていなかったら時間を無駄にしてしまいます。

そうなる前に診断を受けて、プログラマーになれるのかどうか確かめてみましょう

無料で適性検査が受けられる

プログラミングというものはあくまでも何かのサービスを作るためのツールでしかなく、必要とされる言語もまちまちです。

まだ自分がどんなサービスを作りたいのかわからない、どんなプログラマーに向いているのかわからないという方は、無料診断を受けて自分に向いているプログラミング言語を見つけてから、学習を初めてみましょう

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