これからプログラミングを初めようと考えている方の中には「どの言語の学習を始めればいいのか」と悩んでしまう方も多いことでしょう。

実際、プログラミング言語は200種類以上あるといわれており、これから学ぶべき言語を選択する上でプログラミング初心者が悩んでしまうのは仕方のないことです。

そこで今回は、おすすめのプログラミング言語の「できること」、「特徴」、「難易度」をプロのエンジニアが解説させていただきます。

※本記事の趣旨としては、これからプログラミングを始めようしている方が、最初に学ぶ言語を選択するとっかかりになればという考えのもと執筆しております。

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おすすめのプログラミング言語9選一覧

今回おすすめの言語として選んだ言語は下記の9つです。

※おすすめの言語順ではなく、求人数の多い順=求人ニーズの多い順にしております。

  1. Java
  2. PHP
  3. JavaScript
  4. Ruby
  5. C#
  6. C++
  7. Objective-C
  8. Python
  9. C

 

選定基準
・GitHub(簡単に言えばソース共有できるWebサービス)上でよく使用されている言語
 ※参照:http://githut.info/
・プロエンジニア9名が、初めに学ぶものとして適していると判断した言語

また、上記で選出したおすすめのプログラミング言語を、日本国内での求人数が多い順に並べました。

データ2

調査方法
「リクナビNEXT」「マイナビ転職」「DODA」「Green」の4サイト上にある
エンジニア求人8308件中、各プログラミング言語の求人数比率を算出
(2015年10月20日現在)

おすすめプログラミング言語9選の徹底解説

早速、おすすめのプログラミング言語9選の解説をしていきます。

今回は、実際にプロのエンジニアとして働いている人9名の声を集めたものとなっていますので、学習するプログラミング言語を選ぶ上でぜひ参考にしてみてください。

※賛否両論あるかと思いますが、あくまでGEEK JOBとしての見解となります点ご了承ください。
 

1. Java

Java

できること

・一言でいえば「なんでもできる」といった感じ
・自作のゲームだったり、ツールだったり、Webページからandroidアプリまで制作可能
・エミュレータや実機ですぐに動作確認ができるので感覚的に理解ができる

特徴

オブジェクト指向と呼ばれる技術の代表で、色んな説明がされますが、実際に触ってみると「あれ、こんなもんでいいんだ」と意外とあっさり受け入れられると思います。

しかもオブジェクト指向のメリットを最大限活用しなくとも、Javaでのプログラミングは結構何でもできちゃいます。

汎用性は高い、というか歴史の長い言語なのでこんな使い方したいなぁと思ったらWebでちょっと調べるだけで方法がのってたりします。

型の宣言等はしっかりやらないといけないので、自由度はPHPやRuby等に比べ低いんですが、チームや会社で仕事するときにはこの考え方ができていないと仕事にならないです。

難易度

難易度は厳密すぎず緩すぎずといったオーソドックスな印象です。

リファレンスが膨大にあるので、標準的な難易度ながらスムーズに習得できると思います。

逆に、初心者向けのリファレンスが多すぎて迷ってしまうくらいです。

書籍や学習サービスも豊富にあるので、自分に合ったものを選ぶのが大変なくらいでしょうか。
 

2. PHP

PHP

できること

・簡単なWebページの作成からブラウザゲームまで幅広く作成が可能
・開発に要する時間が比較的短いので、Web系のサービス開発に向いており、メディア系、
 ECサイト、ソーシャルゲームのバックグラウンド問わず、様々なサイトが開発できる
・データベースやAPIとの連携、cookieへのアクセス駆使することで幅広いコンテンツやWeb
 システムの作成が可能
・JavaScript等の言語を併用することができ、動きのあるリッチなコンテンツやWebページに
 仕上げることができる

動的なウェブコンテンツを含むウェブサイトの構築に適した、オープンソースのソフトウェア群である「LAMP」のうち、「P」として知られています。

特徴

WEBサービスの開発実績が多く、Web業界では人気があります。

WordPressなどオープンソースの製品が多いことも大きな特徴の一つです。

全てオープンソースであり、無料で使えるワンセットの言語担当として普及しています。

CakePHPやZendFramework、FuelPHP、Symfonyなど、フレームワークが多いのが魅力で、ライブラリも豊富です。

ただし、CGIよりも実行速度が速くはありますが、基本的に呼ばれてから処理されるので速くありません。

また、Web系の開発以外で使用されることはないので汎用性が高くありません

HTMLやJavaScriptの習得が必須となるでしょう。

昨今のPHP人気からか勉強会の数も多く、リファレンスや学習書も豊富にあるため学習環境は整っているのが魅力的です。

難易度

PHPは一般に浸透している言語のため、書籍や勉強会、Web上にはリファレンスやサイトに使える処理が数多くそろっているため学習は比較的簡単です。

C/C++やJavaに比べれば比較的学習はしやすく、個人でも簡単なシステムからWebサービスまで作りやすいといえます。

PHP自体は良くも悪くも型の宣言等がなく少ないコード量で多くのことができ、また他の言語よりもルールが少ないので覚えやすいです。

そのため勉強したばかりの初心者でも簡単なホームページは作成できます。

また、型の宣言等をせずにある程度直感的に進めて動作を確認することができるので、実際にコードがを書いて実装をするといった感覚が他の言語に比べて容易に得られます。

反面、PHPは宣言等がなくルールも少ないので、型がしっかりとしているC言語やJavaに取り組もうとした際に苦戦するかと思います。

また、HTMLとJavaScriptを組み合わせた開発が主体となるため、HTMLの知識が多少は必要でしょう。

それでも初心者に適している理由は、自分のPCにXAMPPなどのローカル開発環境を簡単に構築できるからです。
 

3. JavaScript

JavaScript

できること

・オブジェクト指向型、関数型、命令型のプログラミングへの対応が可能
・ブラウザ側で動作する言語で、Webサービスでの高機能な画面動作の実現に必須となる
・Unityというゲームエンジン上でJavaScriptを使ってゲーム開発ができる
・HTMLにさまざまな動きや機能をあたえることができる
・開発環境なしに、テキストエディタを使ってプログラミングができる
・GEEK JOBでも活用しておりマウスカーソルをのせた時の「View Post」の表示や、サイド
 メニューがスクロールしても追随してくる機能がまさにそれ
・最近だと、3DCGをレンダリングしたりもできるらしい

特徴

Web開発において幅広く利用されており、初心者からヘビーユーザーまで愛用しています。

node.js等のサーバーサイドでの利用も可能で、バックエンド/フロントエンド両方が実現可能であり、Unityでの開発にも用いられることから、最近注目度が高まっている言語です。

ライブラリもjQueryやnode.js、AngularJSといったフレームワークまであり、楽に実装ができるようになってきました。

デメリットとしては、ブラウザにより動作に差が出る事があるので動作確認が大変、プログラミングの自由度が高いために不具合がでやすい、といったところでしょうか。

同じスクリプト言語のPHPと記述形式が似ているので合わせて学習していくとよいかと思います。

難易度

コーディングの基本的な部分では、ほかの言語よりもルールが少なく、かつ学習サイトや技術書も多くあるため学習は比較的簡単にできるでしょう。

ライブラリを使えば、何百行も記述する必要のあったJavaScriptをたったの数行で用いることができるので、簡単におしゃれな動作を実現でき、さらにとっつきやすくなりました。

自身のPC内にブラウザを用意できれば、あら簡単、すぐに開発ができてしまいます。

ただ、JavaScriptオンリーの知識ではプログラマとしては不十分で、基本的にHTMLやPHPなどフロント側とセットに覚えて、いわゆるマークアップエンジニアや、フロントエンジニアといった称号になることが多いです。

オブジェクト指向プログラミングの場合は、プロトタイプなどの理解は必要になってくるので、本格的に使う場合は深い学習が必要になってくるかと。

 

4. Ruby

Ruby

できること

・簡単なWebサービスから大規模なものまで開発ができ、Twitterやクックパッドから、
 自治体業務システムまで運用されている。
・手早く書けてすぐ動かせたりするので、バグの対応やコーディングのサイクルが早い
・組み込みのクラスライブラリが高性能なので、重要でないところは自分で記述する必要が
 ない

特徴

他の言語に比べて柔軟性が高く、比較的習得しやすい言語として評判が高いです。

文法に縛られることなく自由度が高い言語です。

インタプリタ言語なので実行速度が遅くなるりますが、実行時間で比べるとその差は少ないです。

やはりわずかなソースコードで多くの機能が実現できることが最大の魅力でしょう。

シンプルで美しい文法は、解析などがスピーディーに行われ、保守性の面でも好まれます。

テキスト処理機能が強力で、システム管理系において効果的に活用できます。

ただ自由度が高いため、チームで開発をするときなどはある程度ルールを決めて記述をしていかなければ、処理がかみ合わなくなってしまう可能性もあります。

難易度

覚えることもC/C++やJavaなどに比べ少なく、初心者でも比較的容易に学習することができます。

またオブジェクト指向前提で作られているので、初心者がオブジェクト指向を学ぶにはもってこいの言語です。
 

5. C#

C#

できること

・パソコン、サーバー用のプログラムによく利用されているうえ、ゲーム、
 アプリ開発などにも幅広く使用されている
・企業向けの業務システムで利用されることも多い
・最近流行りの「Unity」というゲームエンジンではC#で記述することもできるので、
 個人でゲームを作ってしまうことが可能

特徴

C言語を拡張したのがC++なら、C#はC++を拡張したものだと思いきや、C言語の名を冠したJavaでした。

Javaと文法が似ているため、Javaエンジニアが習得しやすい言語です。

最近出てきた比較的新しく注目度が上がっている言語で、.NET環境で主に利用されている言語です。

C++で問題となったメモリ管理の問題が解決されている点が魅力ですが、Windows環境でのみの利用が可能という制限があります。

難易度

CやC++ほど覚えることもなく、学習に関しては難しくはありません

Visual Studioを使うと、恐ろしいほどのサポートが付きます。

最近では、Unityなどでも利用されるようになったため、関連する技術書や学習サイトが増えてきたので、個人での学習においても困りません。
 

6. C++

C++

できること

・C言語の拡張版言語で、C言語でできることはC++でもできる
・コンシューマーゲームから生産性ソフトウェア、ロボット工学から電化製品のような
 組込みシステムまで手広く開発することが可能
・基本的にC言語と同じ作法の為、大抵の言語で通用する

特徴

C言語のプログラミングを経験した人達が、夢に見た理想を具現化したような言語です。

数多くの理想を具現化したため、それを使うには膨大な知識と学習にかける時間が必要に。

しかし、多くの人に支持されているのも事実です。

コンパイルすることで機械語に翻訳されるため処理は非常に速く、「プログラムでパソコンを制御する」ことを学ぶには、たいへん良い言語といえるでしょう。

Cに比べるとコード量は減りますが相変わらず多いです。

メモリ管理など複雑な処理が必要なうえ、コンパイルが必要です。

C++と一括りにしていますが開発環境とOSに合わせて種類が多く、環境に依存するためOSが変わるとソースコードの大改修が必要です。

難易度

C言語の発展系であるため、PHPやRuby、Javaといった言語よりも難易度が高いです。

ただしC言語の拡張版言語であるため、C言語を使用したことがあれば勉強がしやすいです。

例えば、型の宣言などはPHPなどに比べて厳密になります。

古くから利用されている言語のため、リファレンスや参考書などは多くありますが、実装できることの幅が広く、覚えることも多いので、初めてC++言語を学習する場合は、取捨選択をして学習を進めないと学習にかける時間が膨大になってしまいます。
 

7. Objective-C

objective-C

できること

・iOSのアプリ開発のために作られた言語で、iPhone/iPadアプリやMacのPCアプリを
 開発することが可能
・実機を所持していれば実装を進めることが可能

特徴

C言語の拡張版というよりも、C言語で記述されたものを制御しやすくするための言語です。

ソース自体は一見C言語とかけ離れたように見えますが、実際にはC言語の上位互換的な存在で、基本的な構文などはC言語になぞらえています。

扱える場所が限られているため、この言語を選択する際には注意が必要です。

難易度

C/C++をある程度理解できれば、そこまで困難ではありません。

逆に言えば、C/C++の基礎を学んでいないと学習には時間がかかってしまうかと思います。

独特な記載が必要な箇所はリファレンスや参考書などで勉強する必要があります。

また、実機を使用しての実装が行えるため、動作確認やメモリ管理などを意識して作成する必要があり、処理の流れなど注意して作成、学習を進めることが重要です。
 

8. Python

Python

できること

・日本では珍しいが海外のWebサービスでは広く使用されている
・Webアプリケーション、デスクトップアプリケーションなどの開発が可能
・システム用のスクリプト、各種自動処理、理工学・統計解析のツールとしても使用可能

特徴

CやC++と仲が良く、何でもそれなりにこなすことができ、C言語やC++のライブラリも利用可能。

Rubyがライバル的存在。

データ解析や自然言語の解析など数字を扱うことも得意としていて、分析を任されやすい傾向にあります。

少ないコード量でかつ簡潔に記述ができるため、「読みやすく、書きやすい」との太鼓判が。

生産性、保守性が高く海外では頻繁に利用されている言語で、最近は需要が急速に高まってきている印象です。

Googleでも使用されているらしい。

ただ日本においては、Pythonを愛用している人口が他言語と比べて圧倒的に少ない点があり、求人数もさほど多くはありません

難易度

Pythonは古くから利用されている言語であるため、リファレンスや技術書も豊富にそろっているため、学習に困ることは少ないかと。

難易度もC/C++、Java等に比べれば、難しいものではありません
 

9. C

C

できること

OS開発の際に役に立ちます。

機械に近い言語なので、ハードウェアに近い部分を触ることができます。

また、汎用性が高く、非常に多くの分野で採用されています。

様々な言語の元になっており、元祖プログラミング言語とも呼べる言語です。

開発が今なお続いている現役の言語です。

C言語で学習した内容は、大抵の言語で通用します。

C++はC言語の上位互換なので、相性は抜群です。

C++でもC言語で使用できる関数が使用可能なので、C言語→C++と取得するのも良いでしょう。

特徴

C言語はすべて記述した通りに動きます。

逆にいうなら、必要な処理はすべてコーディングする必要があります。

つまり自由度がある文法なため、プログラマーの技量が問われるということです。

コンパイルすることで、機械語に翻訳されているため非常に速いのも特徴です。

C++と同様、「プログラムでパソコンを制御する」というのを学ぶには良い言語といえます。

多くの言語にある、クラスという概念をサポートしていません。
(大抵、構造体で代用します)

環境に依存するため、OSが変わるとソースコードの大改修が必要です。

難易度

初心者が、軽い気持ちでC言語を学び始めると痛い目にあいます

が、C言語をある程度使いこなせるようになれば、たいていの言語にも応用ができるので初めに学んでおいて損はありません。

多くのエンジニアがつまずいてきたポインタ管理などの理解が必要なため、使いこなせるようになるには時間が掛かります。

ただし、古くから利用されている言語のため、学習書には困りません。

実装できることが多く、実装に必要な作法もあるので習得には時間がかかります

初めてC言語を学んでからシステムを作ろうとするなら、それなりに覚悟をして勉強する必要があります。

まとめ

プログラミングについて興味を持ち始めたばかりの方にとっては、どのプログラミング言語を学べばよいのか、違いは何なのか、といった点で迷うのは当然です。

あくまでプログラミング言語の選択は手段の一つに過ぎないので、選択に悩みすぎるようであれば実際にやってみるのもよいでしょう。

まずは目的を明確化し、興味のある仕事の分野に必要なプログラミング言語を調べてみることから始めてみるのも最初の一歩としては大切です。

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