この記事を読んでいる方の中には、インターンシップに向けて準備をする学生さんや転職に向けて動き出している社会人の方もいるかと思います。

 そんな方へ向けて、「プログラミング学習は就職に有利に働くのか?」について解説していきます!あわせて就職・転職に必要なプログラミングのレベルや、学習方法についても触れていますので是非参考にしてください。 

プログラミングができると就職に有利になる?

結論からお伝えすると、プログラミングスキルは就職活動をする上で有利になります!就職を有利にする理由を3つに分けて紹介します。

エンジニアを目指せる

まず一番大きな理由は、プログラミングスキルがあればエンジニアを目指せるということです。

現在、GAFA (Google・Apple・Facebook・Amazon)のような世界のトップ企業の多くはIT企業です。今後もWeb業界やIT業界は大きくなっていくことが予想されますが、これらの成長を支えているのはエンジニアなどの技術者です。しかし、技術の進歩に対して人材が足りておらず、エンジニアの需要は年々高まっています。

論理的な思考が身につく

一つ一つ問題解決に向き合うことで、論理的思考力が身につきます。これはエンジニアだけじゃなくどんな仕事でも活かせるスキルです。

みなさんはプログラミングに対してどんなイメージをお持ちでしょうか?

パソコンに向かって淡々とコードを書いていくイメージがありますが、実際はそんなこともありません。

プログラミングとは「コンピューターが理解できるように、専用の言語を使って指示を出してあげること」です。その過程で数多くのエラーに直面し、そのたびに「なぜエラーになるのか」「どうすれば解決できるのか」と考える必要があります。 

技術があれば転職もしやすい

先ほどもお伝えした通り、プログラミングは需要が高く、スキル次第では自分の市場価値を高めることができます。特にプログラミングは営業スキルやコミュニケーション能力とは違い、目に見える形としてアピールしやすいのです。 

例えばはじめに就職した会社でアプリやwebサービスの開発に携わると、企業の担当者に対してあなたのスキルやレベルを正確に理解してもらうことができます。就職した後も継続して学習を続け実績を残すことで、さらに市場価値を高めてより良い環境へと身を置けるようになります。 

エンジニアになるメリット

もしこれからプログラミングの学習を始めるなら、エンジニアとして働くことも検討してみてください。ここではエンジニアを目指すメリットを3つご紹介します。 

やりがいを感じやすい

エンジニアは、何もないところから設計・プログラミングを行い、お客様のニーズにあったものを形づくっていく仕事です。もちろん途中で大きなトラブルや課題に直面することもありますが、無事にプロジェクトが完成したときには達成感を味わうことができます。お客さんから目に見える形で感謝されるのは、やりがいを感じられるポイントです。 

また、プロジェクトは案件ごとにチーム単位で動いていきます。個々の技量も重要ですが、困ったときは仲間と助け合って仕事を進めていける点も魅力です。 

高収入が望める

経済産業省が平成29年に発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、ソフトウェア製品の開発や実装を行うシステムエンジニア・プログラマ―の平均年収は568.5万円となっています。 

現在の日本の平均年収が約432万円なので、100万円ほど高いことが分かりますね。

この業界は実績があればキャリアアップもしやすく、年齢に関係なく実力で稼ぐことができます。 

[出典]IT関連産業の給与等に関する実態調査結果

将来的には独立も可能

最近は、フリーランスとして活動するエンジニアやプログラマーも増えてきました。時間や場所に縛られずに仕事ができるので、新たな働き方として若い方を中心に注目を集めています。

独立のハードルもそこまで高くなく、自分で仕事を受注できるスキルを持っていればフリーでも活動できます。しかしはじめからフリーランスになるのはなかなか勇気がいることです。、将来的な独立をモチベーションにして就職するのも一つの選択肢ですね。

エンジニアの求人状況

現在IT人材は慢性的に不足していて、国をあげて人材育成が進められています。そのため、他業種と比較しても求人倍率は高くなっています。

現在エンジニアは深刻な人材不足

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)社会基盤センターが発表している「2019年IT人材白書」によると、IT人材が「大幅に不足している」「不足している」と回答したIT企業は92%に上ります。

経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、2030年に40万人以上のIT人材が不足するとされ、その深刻さが分かります。昨今ではIoTやAI分野の技術進歩が急激に進んでおり、人手不足に拍車がかかっている状況です。

これらのデータはIT業界全体としては悲観的にも見えますが、これからプログラミングを勉強する方にとってはポジティブな要素です。今後も継続してIT人材の需要は高まっていくため、しっかりとスキルを身に付ければ就職先に困る可能性は低いといえます。

[出典]2019年IT人材白書
[出典] IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果

需要の高まりとともに賃金も上昇

年収の高さに加えて、最近では優秀な人材を囲い込むため初任給から金額を高めに設定している企業も増えてきました。 

特に転職サイトでおなじみのビズリーチでは、新卒エンジニア職の初任給を600万円以上にして話題を集めています。外資の例では中国のファーウェイが、大卒エンジニアに対して初任給を月40万円に設定すると発表しています。 

厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によると、全業界の平均の初任給は月20万6千円となっているのでどちらの例も平均を大きく上回っていますね。

[出典]平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況

エンジニアやプログラマーとして就職・転職するためのレベル

スキルとしてのプログラミングが就職や今後のキャリアにとって有利になることをお伝えしてきました。ここでは就職・転職するために身に付けたいプログラミングスキルのレベルを説明していきます。 

未経験でも大丈夫?

この記事を読んでいる方の中には、全くプログラミングを勉強したことがないという方も多いかと思います。実は、プログラミング未経験者・初心者でも就職・転職はできます。その理由は、先ほど説明したようにIT業界は圧倒的に人材が不足しているからです。

未経験者をポテンシャルで採用し、社内研修を通じて育成していく企業が多くあります。それまでエンジニアとしての実務経験がなくとも、カリキュラムに沿ってスキルを習得できるのは魅力的です。

しかし、未経験でもある程度ITへの知見や志望動機がないと選考は厳しくなるので、しっかり対策はしておきましょう。最低限、プログラミングの基礎は学習しておくことをオススメします。

就職前に勉強してみることで、プログラミングが自分に向いているのかも確認できます。 

基礎を勉強し実績を作っておく

全く経験がない人よりも、スキルがある人のほうが即戦力として採用されやすいのは当然のことです。ある程度勉強が進んだら、ホームページでもWebサービスでもいいので成果物を作ってみましょう。

手を動かすことで知識の定着が進み、ポートフォリオがあれば選考の過程でアピールすることができます。

おすすめの言語

世界には200種類以上のプログラミング言語が存在するといわれています。その中で求人数の多さや学習のしやすさから3つの言語をご紹介します。 

①Java

Javaは長年世界で人気の言語であり、求人数も圧倒的に多くなっています。

Androidのアプリ開発に使われているのでご存じの方も多いと思いますが、そのほかにもWebサービスや業務システム開発など非常に汎用性の高い言語です。

②PHP

PHPはWebページの作成に特化した言語であり、初心者の方でも学習しやすいという特徴があります。

求人数も比較的多くなっており、Webページの作成をしたい方は是非習得しておきたい言語です。

③Ruby

Webアプリケーションの開発を行う言語ですが、日本で作られたという特徴があります。

そのため学習教材が たくさんあって、自分に合った教材を見つけやすいです。

これらの他にもPythonやJavaScriptなど人気の言語がありますので、みなさんの目的にあった言語から勉強してみるといいでしょう。

独学でもプログラミングは身につけられる?

プログラミングの学習は、スクールへの通学と独学の大きく2通りの方法があります。ここではまとまった時間がとれない大学生や社会人の方のために、独学で学ぶ方法をみていきましょう。

独学でも就職できるレベルには到達できる

最近ではWeb上でプログラミングを学べるコンテンツが充実していて、プログラミングの基礎レベルであれば十分に独学で身に付けられます。

 特に「ドットインストール」や「Progate」は無料で受講できるコンテンツも豊富にあるので活用してみるとよいでしょう。

また、YouTube上にもプログラミングを解説している動画が多数公開されています。開発環境は自分で準備する必要がありますが、お金をかけず自分のペースで学習できます。 

独学はモチベーションを維持するのが難しいですが、意欲を持って取り組める方は独学にチャレンジしてもよいでしょう。  

就職のサポートがあるスクールも検討してみよう

独学が続かなくて挫折するのが不安なら、プログラミングスクールへの通学も検討してみましょう。受講料はかかりますが、面接対策や書類添削などの就職支援をしてくれるスクールもあります。

プログラミング学習と就職活動を並行するのは大変なので、プロの講師に一貫してサポートしてもらうのも一つの選択肢です。独学もスクールも一長一短があるので、自分自身にあった方法で学習しましょう。 

プログラミングが就職・転職のすべてではない

プログラミングスキルと就職について説明してきました。人生において就職・転職は大きな分岐点になりますが、プログラミングは英語のように学んでおいて損はないスキルです。向き不向きを知るためにはまずは行動してみましょう。

まず学習してみよう

プログラミングを習得すると、就職・転職を有利に進められます。これからエンジニアの需要が増えて、AIのように身の回りのいたるところでプログラミングが使われるようになります。知識として知っておくだけでも充分にメリットがあります。向き不向きを判断するためにも、自分で勉強してみたり、無料サービスを使ってコードを触ってみることをオススメします。

プログラミングスクールで無料体験なども開催されているので、足を運んで現場の社員に質問してみるのもとても参考になります。

向いていないと感じたらほかの道もある

プログラミング学習や情報収集をしてみて楽しそうと感じたら、是非エンジニアになることも検討してみてください。

その際には給与面など表面的な部分ばかりを見て選ぶのではなく、自分に合うかどうか適性を見極めてから判断しましょう。

就職の際に一つの仕事を選ぶのは簡単ではありませんが、自分の今後のキャリアを考えて選びましょう。

それでもプログラミングは、どんな業界・職種として働くにしても役に立つスキルなのです!

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