プロのエンジニア9人が徹底解説!おすすめのプログラミング言語9選
GEEK JOB編集部
プログラマとして2~3年勤務している方の中には、現状の開発環境の他にも自分のやりたい開発を自覚し始めた人もいるのではないでしょうか。
その中には、「なんかよくわからないけど、Web開発とかスマホとか流行しているし、アプリ開発をしてみたい!」と、漠然とアプリ開発をやってみたい人もいるかと思います。
ただアプリを作ってみたいと思っていても、じゃあ実際どうしたらいいんだろう?と、最初の一歩が分からず戸惑ってはいませんか。
そこで本記事では、これからアプリを作ってみたい!という人向けに、アプリの種類やそれぞれの特徴から、どうすれば実際にアプリを作れるようになるかまでをお伝えしていきます。
目次
ひとことで「アプリ開発」といっても、アプリには大きく2種類あり、Webアプリとネイティブアプリに分けられます。
Webアプリは、Webブラウザでアクセスするアプリケーションを指します。
常にネット通信を行っているアプリで、検索エンジンやWebメールやオンラインショップが分かりやすい例ではないでしょうか。
端末内にアプリをダウンロードする必要がないため、ネット環境があれば作業ができるというポイントが利点です。
いまでは業務系のアプリケーションもWebアプリで作られていることが多くあります。
一方、ネイティブアプリとは端末内にアプリをダウンロードし、端末内で演算処理が行われます。
スマホやタブレット端末にダウンロードするアプリのほとんどは、ネイティブアプリと思ってもよいでしょう。
常にネット通信をする必要がないため、動作速度もWebに比べれば早いことが特徴ですが、これは言い換えるとダウンロードした端末のスペックによって動作環境が左右されるということでもあります。
また、ネイティブアプリといってもiPhone(iOS)かAndroidかによって開発環境が大きく異なるため、同じものだと勘違いしないよう注意が必要です。
では、開発者として考えたとき、Webアプリとネイティブアプリのどちらにすればよいのでしょうか。
次の表を見てみましょう。
ネイティブアプリ |
Webアプリ
|
||
iPhone(iOS) | Android | ||
実機費用(平均) | 約7万5千円(最新機種) | 約3万5千円 | 約4万6千円(デスクトップPC) |
初期費用(パソコン準備) | MacBook約12~3万(8GB) | MacBook約8万(8GB) | デスクトップPCで 約4万6千円 |
準備期間 | 約2~3ヶ月前後 | 約1~3ヶ月前後 | 約1~3ヶ月 |
学習時間 | 約1~2ヶ月前後 | 約1~2ヶ月前後 | 約0.5~2ヶ月 |
開発期間(目安) | 約3~4ヶ月 | 約3~4ヶ月 | 約2~3ヶ月 |
環境 | Xcode、iOS SDK | Android Studio or Android SDK | 言語により、 開発環境の組み合わせが変わる |
言語 | Objective-C、Swift | Java | HTML、CSS、JavaScript、Java、 PHP、Perl、Ruby |
その他 | ライセンス費用7,800円→11,800円 | ライセンス費用 無料 | 基本無料、 有償ソフトは別途費用 |
難易度 | C言語をやっていない人にとっては難しい。 先にC言語について学習する必要あり。 |
オブジェクト指向の概念を把握していないと難しい | 言語によって難易度は異なるが、 HTML/CSS/JavaScriptは入りやすい。 |
どのアプリ開発においても、今までの開発経験によって難易度は変わってきます。
C言語ベースのobjective-Cをメインで使っているため、C言語の経験がある人は抵抗なく開発に取り組むことができるでしょう。
Javaでの開発となるため、オブジェクト指向の言語経験がある人は抵抗なく開発に取り組むことができるでしょう。
Webアプリは、お客様の要望や開発環境によって言語が変わってきます。
ただ、どの開発でもHTML、CSS、JavaScriptは利用する場面が多いため、特にJavaScriptの知識は身に着けておくべきででしょう。
「新しい言語を一から覚えるのは面倒だ」という人は、いままで経験した言語に類似したものから着手してみても良いかもしれません。
ただ経験が無いからといってあきらめる必要はありません。
独学で勉強し、新しいプログラミング言語を身に着けている人は数多くいますし、勉強してみたら新しい言語と相性が良かったという人の話もよく見受けられます。
新しいことにチャレンジしたい人や、「このアプリを作りたいんだ!」というゴールが見えている人は、未経験の領域に挑んでみてはいかがでしょうか。
初期費用からみた比較だと、Androidアプリ、Webアプリ開発がオススメです。
PCと検証用の端末を準備してしまえば、あとはほぼ無料で開発環境を整えることができます。
一方iPhone(iOS)はPCや検証端末の他に別途ライセンス費用がかかり、お金をかけたくない人には魅力的に思えないものです。
いままでは各アプリ開発の条件で比較してみました。
では次に、各アプリ開発についての特徴を見比べてみましょう。
先にも説明がありましたが、正直なところ、自己投資額をかなり要してしまい、高く見積もっても初期費用としては15万円近くは必要になります。
また、ライセンス費用に年間11、800円の費用がかかることから見ても個人で開発するまでのハードルは高く設定されているようにみえます。
しかしながら、国内ユーザー普及率が68.7%と高い数字を誇っており、総じて国内でのIPhoneアプリ開発プロジェクトも増えております。
また、Andoidと比べて検証端末が少ないので、コストを抑えられることも魅力です。
開発環境としては、AppleID発行、ライセンス取得、Xcode(IDE)、Cocoapad(ライブラリ)、Object-CまたはSwift言語となりますが、インストールの方法や導入については以下を確認してください。
必要なパソコンとしては、軽くて持ち運びも便利なMacBook Airがオススメとなります。
高い物を買った方が長続きする方やApple watchといった新製品に付随するアプリや新しい物好きな方、未知の領域に飛び込むのが好きな方に向いているのではないでしょうか。
ライセンス費用もかからないことから自己投資額が少なく、リリース時における審査もそこまで厳しくないことから、比較的ハードルが低く、携わりやすいということが魅力です。
日本はかなり特殊な環境ですが、世界標準でみたときはAndroidのシェア率が非常に高く、諸外国のシェア率は端末の多さや、料金が低いという理由から選択されることが多く、50%を超えるものばかりです。
逆に端末の多さから、アプリ開発者にとっては4,000近くある端末全てに対応するのは現実的ではなく、検証については、絞り込んでいく必要性があります。
開発環境としては、Android Studio、ビルドツールとしてGradle、Java言語となりますので、以下インストールをお試しください。
ちなみにEcipseやADT(Android Developer Tool)をインストールする記事がサイト上では多く目にしますが、Gooleの公式サイトではサポートを切って、Android Studioを標準とする発表がでておりますので、おとなしく従ったほうが無難です。
必要なパソコンとしては前述の表ではMacbookをオススメしましたが、Windows、Macどちらでも問題ありません。
ただし、8MBメモリは最低限必要になります。
コストを抑えてアイディアで開発したアプリを数多く、出したいタイミングで提供したい!独自メーカが多数ありますので、自ら選択して開発を行いたい!という方に向いているでしょう。
Androidと同様にコストパフォーマンスにすぐれています。
開発用のパソコンを購入し、スクリプト言語の習得とアクセスするマシン(サーバ)があれば基本的なハードルをクリアできているからです。
Webブラウザ上で動くアプリを総称してWebアプリとしていますので、WebブラウザゲームやChrome拡張機能もWebアプリの括りとなります。
Androidアプリ、iPhoneアプリと比べると動作環境に遅さを感じる事が多々ありますが、HTML、CSS、Javascript、Flashで作られていることが多いため、エンジニアの裾野が広いのも大きな特徴です。
審査も特に必要ないため、Andoridアプリと同様、自由度が高いアプリです。
Androidアプリ、iPhoneアプリは新しい言語を覚えたりまだ自信がない、自己投資するにはまだ懐が心もとないといったエンジニアには、ハードルも低く、携わりやすいアプリ開発になります。
また、Webアプリをまずは開発し、まずはスマートフォン用のサイトを開発するというだけでも、一歩踏み出すには丁度いいのではないでしょうか。
いかがでしたか?
条件で見比べるだけではなく、それぞれの特徴をふまえた上で、あなたに合ったアプリ開発にチャレンジしてください。