プロフィール

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株式会社Spectra  成田 拓哉 氏(写真:右)
2015年3月に株式会社Techouseにてエンジニアとしてインターンを開始し、HR Tech事業「JEEK」のバックエンド開発を担当する。その後は、株式会社アドウェイズにて広告運用システムの開発、株式会社FACTBASEにて新規事業の立ち上げを経験。2019年4月株式会社Spectraに中途入社。

株式会社メルカリ 山本 達也 氏(写真:左)
学生時代は自然言語処理(言語・画像解析、データマイニング)を研究。卒業後、 2010年に株式会社ワークスアプリケーションズに入社。 その後、Web サービスを通じたやりとりでCEO原田(当時)と出会い、ザワット株式会社の共同創業に至る。 2017年、株式会社メルカリに事業売却し、新規事業やメルペイなどを担当した。

 

「チケット発売を見逃してしまう!」というファンの声がきっかけでうまれたサービス

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– 本日はよろしくお願いします。まず、Spectraがどのようなサービスを運営しているのかお伺いしてもよろしいでしょうか。

成田:
はい。好きなアーティストのライブ情報を見逃さない「Freax(フリークス)」というサービスの企画・開発・運営をしています。

  1. Apple Music / Spotifyと連携して、気になっているアーティストを即座にフォロー
  2. フォローしたアーティストのライブ・フェス情報をプッシュ通知でお知らせ
  3. ライブ情報やチケット情報を一覧で確認できる

という3つの機能によって、ファンの皆様にとっては「チケット情報を見逃さない」、アーティスト様にとっては「届けたい情報が届く」を実現したサービスです。

– もともとサービスを作ろうと思ったきっかけが、「ライブをやるのを知っていたら行ったのに!」ということが多かったからなんですよね。

成田:
そうですね。先日、代表の浅香のインタビュー記事でもお伝えさせていただいた内容ともかぶるのですが…
サービス開発前にファンの皆様・アーティスト様に合計100人ほどユーザーインタビューをさせていただきました。その中で、ファンの皆様の「チケット発売を見逃してしまう」・アーティスト様の「情報が届かない」という声を元に着想を得たのがFreaxです。

  1. Twitterで、想定ユーザーのペインを探る
  2. LINE@で、ユーザーに提供すべき価値を確認する
  3. Facebookグループで、ユーザーの自然な行動を観察する

という形でSNSなども用いて検証を行い、浅香をはじめとする社内メンバーや、今回一緒にインタビューをさせていただく山本さんを中心とする副業メンバーの方と共に、丁寧に作り込んでいきました。

– そうだったんですね!お二方は具体的にSpectraでどのような業務をされているんですか?

成田:
僕はバックエンドを担当しています。もう少し具体的にお伝えすると、Freaxのアプリ開発に必要なAPIの準備、チケット情報などのデータベースの管理/運用、社内の管理ツール(Admin)の開発などになります。

山本:
私もバックエンドを担当しておりまして、Spectraでの業務内容は成田さんと大枠同じです。
本業のメルカリでもバックエンドエンジニアとして、ソウゾウ社にて新規事業、メルペイ、メルカリでのマイクロサービス化プロジェクトなどを行ってきました。

「共に成長できる仲間」と「ユーザーの反応を肌で感じながら」働くことができるのが嬉しい

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– お二方はどのようなきっかけでSpectraに関わるようになったのか、何を魅力に感じたのかをお聞かせいただきたいです。

山本:きっかけでいうと、もともと代表の浅香と私はメルカリの子会社のソウゾウという会社で一緒にプロジェクトをやっていたことがありました。そのときの付き合いで声を掛けてもらいました。

魅力的なポイントでいうとFreaxはエンドユーザー向けのアプリなので、自分自身が一番のヘビーユーザーになれるっていうのが大きいと思います。自分で使ってみていいと思うから人に薦めるってちょっと気持ちいいですよね。

この間も代表の浅香と僕が好きなアーティストの話になって。その人って基本的に大阪でしかライブをしないと思ってたんですけど、2週間後に下北沢でライブをするって情報が入ってきたんです。そういうときすごく気持ちいいですよね。

– まさに、そういう情報がキャッチできないっていうのがSpectraを作ろうと思ったきっかけなんですよね。

山本:
そうなんです。自分が手掛けたものがアプリという目に見える形になるので、他の人にも体験してもらえるのはとて
も魅力的です。

– なるほど。成田さんはどうですか?

成田:
僕も代表の浅香、共同創業者の露木と3人で学生時代に同じ会社でインターンをしていたんです。それがきっかけで最初は副業として関わるようになりました。
その後は、当時在籍していた会社のプロジェクトが一区切りしたこともあり、正社員としての中途入社を決めました。

魅力的だと感じるポイントですよね… 一緒に働くメンバーのレベルの高さや成長速度ではないでしょうか。インターン時代から浅香のことをすごいと思っていたのですが、2018年、3年ぶりに会ったときに「さらに大きく差が開いている」と感じました。

当時の浅香は広告運用などだけをやっていたのに、今ではプロダクトを全て一人で回せるぐらい成長しています。これだけ速いスピードで成長できる仲間と共に働けるというのは大きな魅力だと思います。

– 確かにそれはすごいですね!続いて、お二方それぞれのSpectraで働くやりがいを教えていただけますでしょうか。

成田:
自分が開発した部分によってFreaxのUXが向上したんだということが実感できるのは嬉しいですね。これには大きく2つあって「自分が一音楽ファンというユーザーとして触っていて実感できる部分」「TwitterなどのSNSや社内の分析ツール通じて実感できる部分」の2つです。

また、スタートアップの初期の正社員特有の”自分で意思決定できる”ということもあります。例えば「技術選定」などはその一つだと思いますね。このような大規模な組織では、なかなか経験できないことも経験できるというのはSpectraで働くやりがいです。

山本:
副業ならではというか、リモートで働いているから感じることなんですが、基本的なやりとりはGitHubのイシュー※1なんです。

機能改善したいとか、こういうUX作りたいとかを課題として出しておいてもらって、それを見ながら、今後のサービスの展開とか、メンテナンス性とか、現場の運用まで考えて私がいくつかパターンを出していくっていうやり取りをまたそこにあげておく形ですね。

私は基本的に出社しないので、現場のメンバーのことがほとんど見えていない状況のなかで、この方が運用しやすいのではというのを考えて提案します。それが割とフィットした提案になるときは自分のスキルの向上も感じられて楽しいですね。

– スタートアップに関わる正社員・副業ならではのやりがいって感じですね(笑)

立場は関係なくお互いにできることでプロダクトを成長させる

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– 最近流行りの副業ですがうまく行ってない会社も多いと聞きます。どんなところに気をつけているんですかなどありますか?

成田:
「性善説ベースで最高のアウトプットを出すための環境を用意する」というのを全社的に心がけています。

  1. 勤務が決定する前の社内文化共有
  2. Githubイシューベース※1での端的なコミュニケーション
  3. 時間の管理などは実施しない

これらを意識して副業の方々には「本業がある」という前提の中で、最大限のパフォーマンスを発揮していただけるように行動しています。

– 山本さんはいかがですが?

山本:
明確に返事をすることを心がけていますね。分かることは分かる、分からないことは分からないとはっきり伝え、中途半端な答えは言わないようにしています。
できることやコミットできる時間が限られている中ですし、ここを不明確にしてしまうとお互いに仕事が進めづらいと思うので。

別の視点で話をすると、SpectraさんはGitHubでプルリクエスト※2を作ろうとするとテンプレートがちゃんと書いてあるんですよね。
そこにあらかじめこちらが確認したいことが全部入っているので、テンプレートを埋めていけばある程度コミュニケーションの質は保たれるようになっています。これによってリモートだったとしても動きやすくなっているなと感じました。

– 受け入れ側、副業側の双方が気を使い合っているのがいい状態なんですね。

成田:
本当にありがたいなと感じています。実際に副業の方を受け入れてみてSpectraで感じているのは、副業や正社員という括りは関係ないということです。

全員がプロダクト思考を持って、プロダクトを成長させるためにどうするべきか?という前提が揃っているからこそ、あまり立場や場所などを意識せずに開発に取り組めているような気がしますね。

「技術は手段」常にユーザーと向き合って開発をする

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– 次は、Spectraでエンジニアとして働く上で意識していることを教えていただいてもよろしいでしょうか。

成田:
これは会社としての共通認識でもあるのですが、あくまで「技術は手段」というスタンスを忘れないようにしています。
もちろん、エンジニアとしては技術が好きですし学んでいくことは重要なのですが、そこにとらわれず「ユーザーが必要としているものは何か」というのを常に意識していますね。

これとはまた別の側面ですが、まだスタートアップのSpectraだからこそエンジニアとしての業務以外にも目を向けるようにしています。今後のマーケティングやプロダクト改善のために数値計測できる仕組みを用意するなど、会社・事業としての今後の展開も考えながら仕事できるようにしています。「社内で必要とされているものは何か」という考え方です。

– なるほど。山本さんはいかがでしょうか。

山本:
先ほどの魅力的な点、関わるきっかけとも少し被りますが、やはりエンドユーザーとして自分自身の体験も大事にするということです。
私自身、音楽をやっていたこともありますし、ファンとしても好きなので、Freaxを使っていて不便だったら、自分で直していくこともあります。

自分が納得できなくて自分で直すというのは、どの職場・事業でもできることではないので、ここで意識していることの一つかもしれません。

「使ってもらう」意識を常に持つことが次の成長につながる

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– お二人は今後どんなエンジニアの方と働きたいと思われますか?

成田:
細かく挙げたらきりがないですけどね…(笑) 細かいことを除くと、やる気に満ち溢れた人がいいですね。
仕事をしていると常に困難や分からないことにぶつかることが多いので、一定のやる気というか「プロダクト・プログラミングが好きだ!」という気持ちの部分は必要なのではないかなと思います。

山本:
そうですね…「技術は手段」というのは一つのキーワードなのではないでしょうか。
細かいところは詰められていなくても、同じ方向をみて走れるというか。職種ごとにアプローチは違うけど、会社やプロダクトの行く先だったり、次はこうなりたいねっていう共通認識を持って、そこに向かって進んでいけるようなまとまりがある人だといいなと思います。

– では、最後はこれからエンジニアになりたいと思っている人へメッセージをお願いします。

成田:
メッセージと言われるとすごく難しいですね…
技術的なアドバイスは都度あるものだとして… 常につくりたいものをつくり続けていたらすごい人になったみたいな人が多く感じるので、そんなマインドセットでやっていけたら、エンジニアとしての成長は早まるのではないかと思います。

とにかく夢中になってコードを書けるようにできたら良いのではないでしょうか。

– ありがとうございます。続いて、山本さんお願いします。

山本:
確かに難しいですね(笑)
自分で使うものをつくっていくっていうのは、結構経験としてはすごい大事だと思っています。使うから駄目なところも見えてきて自分で直すして、どんどんインプットもしていけますからね。

それが例えばセンシティブな情報を扱ってないんだったら、オープンソースにしていろんな人にも使ってもらうのもいいんじゃないでしょうか。自分でも使うし、誰かに使われるっていうところを意識してものをつくっていくと、たぶんすごくいいものができるんじゃないかなという気がしていますね。

– 確かに自分でつくったもの、使いたいものをつくり続けるっていうのは、良いアドバイスになったと思います!本日はありがとうございました!

 

※1:プロジェクトファイルを管理するサービスで管理されているタスク
※2:開発したコードを責任者に送信し、プロジェクトに実装してもらう機能

(インタビュー日:2019年6月14日)

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