プログラミング知識ゼロからWeb開発を学習できる『ウェブカツ!!』
GEEK JOB編集部
「未経験からIT業界に転職するのは難しそう…」と思っていませんか?実は未経験でも転職が可能な業界なんです。IT業界ではどんな職種があり、どんなスキルが必要とされているのか、また転職するために踏むべきステップについてもお伝えします。
「今の仕事を辞めてIT業界に転職したい」
そう考えていても、IT業界で働いた経験がまったくないと「転職なんてできないんじゃないか…」と不安になりますよね。
実は、IT業界は未経験からでも転職できる業界なんです。
たとえこれまでの仕事がITやエンジニアと無縁だったとしても、必要なステップを踏めば転職は可能。
そのためにはまず、IT業界について知る必要があります。
今回は、IT業界の分類や職種、未経験から転職するためのステップをご紹介します。
IT業界というのはIT(=情報通信)に関する業界。つまり、コンピュータやインターネットの普及と共に成長してきた業界です。
そのため歴史はまだ浅く、働いている人の平均年齢も若いのが特徴。
平成30年賃金構造基本統計調査によると、IT業界(情報通信業)に携わっている人の平均年齢は、男性で41.1歳、女性で37.1歳。他のどの業界よりも平均年齢が低いという結果です。
従事する人の年齢も業界としての年齢もまだ若いので、どんな人を採用するかという点においても柔軟さがあると考えられます。
そのため、未経験からの転職がしやすいのです。
暮らしのさまざまな部分がIT化されていっているように、ITのニーズは日々高まっています。
またその技術は日進月歩で、進化のスピードもどんどん上がっており、そこに対応するための人材が常に必要とされているんです。
既存の会社内でITに特化したチームが必要になったり、ITに関連した企業も生まれるなど、市場が拡大していることから転職しやすいと言えます。
IT業界と聞くと、理系や工学系の人が働いているイメージを持つかもしれません。
もちろんエンジニアとして仕事をする上では、プログラミングスキルなども必要となってきます。
しかし業界全体で見れば、文系のスキルも必要とされているんです。
なぜなら、IT業界の仕事はほとんどがチームで行うもの。人と上手にコミュニケーションを取ることができたり、考えを相手にわかりやすく伝えることができる力も重要視されます。
「自分は文系だからIT業界への転職は無理だ」なんて考える必要はありません。
未経験からでも転職可能とはいえ、IT業界への向き・不向きはあります。
IT業界に向いている人の特徴は大きく分けて2つ。自分が向いているかどうかチェックしてみてください。
そもそもIT(情報技術)に興味があるかどうかは大切なポイントです。
コンピュータやインターネットを使ったツールを普段から使っていたり、そのツールがどうやって動いているのかといった仕組みに興味があったり…
興味のあるものであれば、転職活動へのモチベーションも強くなりますし、転職してからも熱意を持って仕事に取り組むことができます。
また、日々進化を続けている業界ということもあって、技術を追うために勉強を続けなければなりません。
一度就職しても自ら勉強を続けられるような人は、IT業界に向いていると言えます。
IT業界は、「プログラマー」「エンジニア」といった言葉から「ひとりで黙々と仕事をする」というイメージを持たれやすいのですが、実はコミュニケーション能力がとても大切なんです。
ITを利用したツールやシステムを作り上げるためには、多くの人が関わります。
まずはそのシステムを必要としているお客様、ニーズを汲んで仕事につなげる営業、システムを設計するSE、実際にプログラムを組むプログラマー…
ひとつの目標に向かってみんなで動くため、常にコミュニケーションを取ることが求められます。
そのため、人とコミュニケーションを取るのが好きかどうかも大切なポイントです。
IT業界というのは大きなくくりなので、そこからさらに4つの業界に分けることができます。
業界によって取り扱うシステムやサービスが変わってきますので、「転職したけどイメージしていた仕事と違う」といったことがないように、あらかじめどんな業界に分けられるのか知っておきましょう。
普段なにげなくコンピュータ上で計算を行ったり文章を書いたりと、さまざまな作業をしていますよね。実はその裏側で、多くのプログラム処理が行われているのです。そのプログラムを「ソフトウェア」と呼びます。
つまりソフトウェア業界というのは、パソコンの基盤となるOSや各種アプリケーションを取り扱う業界のこと。パソコンだけでなく、スマートフォン向けのアプリケーション開発なども行います。
パソコン関連企業や家電製品、ゲームなどを扱う企業などが、この業界に分類されます。
ハードウェアはコンピュータ本体などの機械部分のことを指しています。ソフトウェアが頭脳であるのに対し、ハードウェアは体そのものといったイメージ。
パソコンだけでなく、モニター画面やマウス、プリンタといった周辺装置や、スマートフォン本体などもハードウェアとなります。
ハードウェア業界では、これらの装置本体の設計だけでなく、装置を動かすために組み込む電子回路の設計なども行います。
大手電機メーカーがこの業界に分類されます。
SI(システムインテグレーター)業界とも呼ばれ、情報を利用したシステム全般を取り扱います。
お客様の要望や困りごとに合わせて、どのようなシステムが必要かを検討し、実際にシステムの構築や運用までをまかなうため、幅広い知識が必要な分野です。
ソフトウェアの開発などは専門の企業とタッグを組んで行うことが多いのですが、機器の選定からソフトウェアの開発提案、データベース構築など、さまざまな仕事を行います。
ITに関するコンサルティングを行うのも、この業界です。
主にインターネットを利用したサービスを提供するのがインターネット業界・Web業界となります。Webサイト、SNS、ネットショップ、Web広告といったものを扱う企業がここに分類されます。
企業向けサービスと個人向けサービスがありますが、どちらもWebサイトの構築や運用、Webサイトのデザイン制作などいろんな仕事があります。IT未経験でも、比較的わかりやすい業界ではないでしょうか。
IT業界は大きく4つに分類することができましたが、その中でも職種としては9種類に分けることができます。
ひとつの業界の中にさまざまな仕事が存在し、それぞれを各職種の人が担当することになるのです。つまり、就いた職種によって仕事内容は大きく変わります。
「こんな仕事をするはずではなかった…」というミスマッチを防ぐためにも、具体的にどんな職種があってどんなことを担当しているのか知っておきましょう。
その上で、自分がどの職種に就きたいのか考えてみてくださいね。
プログラミング言語を使ってプログラムを組むのがプログラマーの仕事です。エンジニア系の職種のひとつです。
扱うのがコンピュータのアプリケーションなのか、ハードウェアの組み込みソフトなのかによってさらに細かく分類されます。
4つに分けた業界すべてにおいて必要とされる職種で、扱うプログラムによって習得する言語が変わってきます。
基本的にはシステムエンジニアが定義したシステム要件に従ってプログラムを組み、テストまで行うことになります。
システム開発の上流工程である、お客様からの要件ヒヤリングやシステム設計、テストなどを担当するのがシステムエンジニアです。
必要なプログラムを組むのはプログラマーなのですが、どのような言語でどのような流れのプログラムが必要なのか検討しますので、プログラミングに関する知識も必要となります。
システム開発は、お客様やプログラマーなどさまざまな人と関わって行うものですので、コミュニケーション能力も重要な職種です。
コンピュータやルーターといった機器のつながりをネットワークと呼び、そのネットワークを設計したり構築、運用するのがネットワークエンジニアと呼ばれる職種です。
お客様の要望を元に、機器同士をどうつなぐかや、必要なネットワーク機器の種類を検討し、実際にそのネットワークを組み立てていきます。規模が大きいものであれば、構築だけで数ヶ月かかることも。
また運用開始後も、機器の増減やトラブルに応じて保守管理をしていくことになります。
家電製品や自動車、スマートフォンなどは、ひとつの機器の中に決まったプログラムが組み込まれており、スイッチ動作や温度などを感知することでそのプログラムが動くようになっています。
そのような、独立した機器の中で動作するシステムを開発するのが組み込み系エンジニアです。
機器の中に組み込んで使うので、シンプルでコンパクトな設計が求められ、さらに人の操作ミスなども見越して設計しなければならないという難しさもあります。
会社内で使用されるシステムの構築や運用、保守などを行うのが社内SE(システムエンジニア)です。
業務としてはシステムエンジニアの仕事と似ているのですが、お客様はその会社の社員ということになります。外部で仕事をするというよりは、その会社の社員としてオフィスに出勤する場合が多いです。
社員のアカウント管理や、システムの使い方に対するサポート、システムの不調が起こったときのトラブルシューティングなど、幅広い知識をもとに業務を行います。
営業の仕事とエンジニアの仕事を兼ね備えているのが、セールスエンジニアという業種になります。お客様に自社のシステムや製品を提案するため、営業としてのコミュニケーション能力だけでなく技術的な知識も必要なのです。
また、システム導入後にトラブルが起これば、お客様に真っ先に対応したり説明をするのもセールスエンジニアとなります。
技術やサービスはどんどん進化していくため、新しいものをいち早くキャッチして勉強するのが好きな人は向いているでしょう。
企業の経営方針に沿って、どのようなITシステムが必要なのかを考えて提案するのがITコンサルタントの主な業務です。
ITの知識をもってシステム開発の流れを理解し、経営者視点や論理的思考力で改善策を提案できる能力が必要です。
またシステム開発の際にはマネージャーとして動く必要もありますので、日程管理能力や調整能力も求められます。
Webサイトの構成を考えてデザインを行い、コーディングして実装するところまでを行うのがWebデザイナーです。
HTMLやCSS、JavaScriptなど、Webサイト制作に必要なプログラミング言語の習得と同時に、デザインに関する知識も必要となります。
個人での業務も行いやすいので、未経験からでも技術を身につければ独立して活躍することができる職種です。
Webサイトを制作するにあたってWebデザイナーやライター、プログラマーなどを管理し、統括するのがWebディレクターの仕事です。
お客様の目的に応じて、Webサイトを構築していかなければなりませんので、ITについての知識とともにSEOやマーケティングに関する知識も求められます。
また、お客様に提案する営業力や、請け負った仕事のスケジュールを管理する力、複数人のメンバーと気持ちよくやりとりをするコミュニケーション能力など、幅広いスキルがあるといいでしょう。
「未経験でも転職ができる」と言われても、具体的にどんなステップを踏めばいいのかまではわからないもの。
そこで、IT業界へ転職するために必要なステップを4つご紹介します。
このステップに沿って転職活動を進めていけば、未経験からIT業界で働く道が見えてきますよ。
上記で説明してきたように、IT業界と一口に言っても取り扱うものが違ったりさまざまな職種があります。
職種によって必要となるスキルも違えば、未経験からの入りやすさも違ってきますので、その違いを理解しておくことが大切です。
まとめてしまうと難しそうに思える業界でも、細かい仕事内容を見れば転職可能であることがわかると思います。
まずは業界全体とその仕事内容をしっかり理解してから転職活動をスタートさせましょう。
いくら転職ができるとはいっても、転職したあと自分が何をしたいのかが明確でなければ仕事のモチベーションも生まれません。
IT業界に属する企業がどんな理念を持って仕事をしているのか、またその技術でこれからどのような社会が実現できるのか。
そういったことを知った上で、自分がこの業界に入って何をやっていきたいのか考えることは、とても重要です。
自分がどのような業界、職種で働きたいのか明確になったら、次は仕事をするために必要なスキルを身につけましょう。
未経験からであれば、プログラマーやWebデザイナーなどが業界への入り口になります。そのためにはまずプログラミングスキルを身につけなければなりません。
今はインターネット上で独学できるサイトなどがありますし、教本なども出ています。まずは独学で勉強してみましょう。
勉強を進めていくうちにつまづくポイントや誰かに教えてもらわなければ解決できないポイントが出てくると思います。その場合は、プログラミングスクールに入るなどして、現役のプログラマーに質問するのがベスト。
もちろんはじめからプログラミングスクールに入学してもOK。自分に合ったやり方でスキルを身につけていってください。
転職することを考えたら、転職エージェントに登録して相談するのが近道です。
自分のやりたいことと持っているスキルをはっきり伝えられるようにして、転職エージェントに相談しましょう。
GEEK JOBでは、プログラミング学習支援と同時にIT業界への転職支援も行なっています。
メンターのサポートも受けられるので、未経験でスキル習得から始めるならGEEK JOBで同時に進めていくのが効率的です。
未経験でIT業界への転職を考えているなら、ぜひ一度GEEK JOBを見てみてくださいね。