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GEEK JOB編集部
AgriTech企業として、IoT技術を活用した牛の行動モニタリングサービス、「U-motion®(ユーモーション)」を提供するデザミス株式会社。本記事では、同社で取締役 CTOを務める小佐野 剛(おさの たけし)氏へ、U-motionというサービスで何を目指すのか、そして同社の魅力について伺ってきました。
一言で言うと、「IoTによって畜産農家のロスコストを減らす」というサービスです。
具体的には、牛の首にセンサーを取り付けて、そこから牛の行動データを24時間クラウドに上げ分析し、それぞれの牛が今どんな状態なのかというのを可視化しています。
現在だと、日本全国5万頭の牛にセンサーを取り付けているので、そこから24時間常にデータが上がってきている状況ですね。
牛にはいくつかの行動パターンがあります。例えばエサを食べる、反芻する、歩く、寝る、などといった行動ですね。U-motionではこういった牛の行動パターンを6つに分類して、それぞれの行動を観測しています。
なので、もし気になった牛がいれば U-motionの画面を通してその牛が今どんな状態なのか、どんな1日を過ごしているのかをグラフで見ることができます。
また、U-motionにはアラート機能も搭載していて、行動パターンの分析の結果、疾病の予兆や発情の傾向があった場合は、 U-motion が自動で検出してアラートを出すこともできます。
さらに、U-motion を導入することによって、今までは牛を見ることができなかった深夜も行動を記録できるので、より早く牛の変化に気がつけるというメリットもあります。
そうですね。それこそ農家さんが一頭一頭牛を見て回って、熟練の勘で「何か普段と違うぞ…?」といった兆候を察して調子の悪い牛や発情した牛を見つけていました。
かなり大変ですし、それを続けるのもだんだんと難しくなってきています。
まず10年前と比べると、畜産農家の数は40%近く減っているんです。ただ、牛の数自体はそれほど減っていない。
それがどういうことかと言うと、1つの農家が飼う牛の数がすごく増えているんですよ。
かつ、なかなか若い人が入ってこない。つまり人が増えない。
そうなると、先程話したような熟練の方に負担が集中し、最後にはその人が寝ないで頑張っても、すべての牛を見ることはできなくなってきます。
しかも、せっかく新しい人が入ってきても、そういった熟練の勘を継承するのはまた時間がかかりますし、それを何年もかけてやれるかというと、それも難しい。
そうです。U-motionではそういった問題を解決したいと考えていて、行動パターンを自動で分析することで農家の方々の時間を削減するのはもちろん、再現性のあるデータを利用することで、新しい人も牛の管理がしやすくなるので、そういった人材育成にも活用できるようになっています。
畜産と言っても、牛だけではなく鶏や豚など色々な畜種があるので、そういった部分への進出というのはもちろん考えています。
実際にヤギはどうかといったお問い合わせもいただいています (笑)
たくさんの方からお声掛けいただいているので、非常に需要のあるところだというのは確信しています。
そうですね。もちろん海外への展開も念頭に置いていますし、実際に海外の商談も動いています。
そうですね。このデータの価値はどんどん高まっていくと思っています。
まさに当社のビジョンの話になりますが、この膨大なデータを集めて分析することによって、どういう育て方をすれば美味しいお肉がつくれるとか、いい牛乳がたくさん出るのかというのを、データをもとに導き出して、農家さんと一緒に仕事のステージをひとつ上げていくようなことをしたいというのが私達の思いです。
役割はいくつかあるのですが、時期によって使い分けています。
創業当初はアプリの設計と開発、そこからセンサーの設計と開発、製造。あとは、牧場にネットワーク環境を整えるための手はずや、どうやって施工するかといったところまで全てやっていました。
その後、集めたデータの分析とアラート機能の開発を担当し、現在もデータの分析には力を入れています。
開発の方は、若手のメンバーやベテランのエンジニアが入ってきてくれたことでそこまで私が手を動かす必要はなくなってきたので、最近はメンバーの生産性を上げるための施策や環境づくりに力をいれています。
これはやはり、お客様から嬉しいフィードバックをいただけたときですね。
U-motionもサービスの提供開始からある程度時間が経ち、導入から1年経過した農家さんも増えてきたんですけれども、そういった農家さんから「今年は牛が一頭も死んでないよ!」といった喜びの声をいただけた時なんかは、サービスを作ってよかったなと心から思える瞬間ですよね。
現場に行ってばかりです (笑)
最近は減らしていますけど、以前はそれこそ全国の農家さんをまわっていたので、月の半分以上は東京にいませんでした。
そうですね。弊社は日本全国に営業所があってそれぞれの地域に営業担当もいるのですが、営業以外のメンバー、例えばエンジニアが実際に現場に行くこともあります。
そういう意味では、エンジニアも非常にお客様との距離が近いですし、そういった喜びの声も直接聞きやすい環境ですね。
ひとつは、U-motionというプロダクトを作りきって、しっかりビジネスにしているところ。AIやIoTを使ったプロダクトって、どうしても構想段階で終ってしまうものが多いんですけれども、デザミスはそこでしっかり成果を出して、お客様に評価していただいている。
ただ新しい技術を触っただけではなくて、しっかりビジネスにしたところは、なかなか他にない魅力なんじゃないかと思います。
そして、それをやりきるためのメンバーがしっかり揃っているというところも大きな魅力だと思います。
牛の専門家に、センサーに長けたスペシャリスト。センサーの施工までできる博士みたいな人もいますし、ベテランのエンジニアもいます。
そういったさまざまな業界で知識と経験を蓄えたエキスパートが集まって一つのサービスを作っているというのは、デザミスの組織としての魅力だと思っています。
そうですね。いろんな領域のプロが集っています。
そういう会社自体は他にもあるとは思うんですが、当社は畜産×ITというまたニッチな領域なので、今までそこに全く関わっていなかったような、本当に多様なバックグラウンドを持つ人が集まっているんです。
そこの幅が非常に広いので、話していて面白いと思います (笑)
どっちもいますね。
ただ、共通しているのは、当社のビジョンに共感してくれているということです。
当社は、技術的にはいわゆるAI、機械学習的なところに区分されていて、新しい技術もたくさん使っているんですけれど、根本は畜産業界を良くしたいという思いなので、自分たちで農家を回ったりしますし、とにかく牛の行動を直接観察し続けるなんてことをしたりもします。
なので、牛が好きとかIoTが好きといったことよりは、そのあたりの思いに共感して来てくれたメンバーが多いですね。
まずはビジョンへ共感していただけるのが一番ですね。今思っていなくてもいいんですけど、この記事を読んだり、いろんなニュースなんかを見たりして、農家の課題というものに興味を持っていただいて、それを一緒に解決したいと思っていただければいいなと思いますね。
思考の方向性で言うと、新しい技術を使ってみたいとか、知らない分野に挑戦したいとか、そういった好奇心の強い方だといいです。
そうですね。牛のことなんかも面白がって勉強してくれたらいいと思いますし、当社は年齢層もバラバラで、メンバーのバックグラウンドもそれぞれ、しかもすごくフラットな社風なので若い人でも挑戦しやすい環境です。
好奇心旺盛に、自分からどんどんやりたいことを発信してもらえればすごく楽しんでいただけるんじゃないかと思います。
何から手を付ければいいのかわからない、ということですよね。
まずは手を動かすとか、色々あるとは思うんですけど、そもそも何のためにプログラミングを使うのかを明確にしておくといいと思います。
そうですね。ひとえにプログラミング、エンジニアといっても、何かを効率化することに楽しみを見出す人もいますし、何か楽しんでもらうようなものを作ることに喜びを感じる人もいます。
その中で、自分は何がしたいのか、何を解決したいのかということを先に考えておいたほうがいいと思います。
とりあえずPython講座を受けて勉強するとか、とりあえず本を読むとかも無しではないと思うんですが、何がしたいも無くいきなり勉強を始めても多分面白くないし、なかなかモチベーションが続かないと思うんですね。
なので、今勉強を始めたばかりという人も、自分が将来的に解決したいこと、作りたいもの、関わりたいものは何なのかというのを考えて、今からつくろうとしているもの、勉強しようとしているものは本当にそれに沿っているのかというのは整理してみるといいんじゃないかなと。
そうですよね。
そもそもプログラミング自体は解決手段のひとつでしかないですし、何も作らなくても今あるものを組み合わせれば解決できるんだったらそっちのほうがいいと思います (笑)
そうですね、結構大事だと思います。
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