【受講生インタビュー】「自分の納得できる就職活動ができた」| 未経験からエンジニアを目指すキャンプ生
GEEK JOB編集部
プログラマーには幅広いキャリアパスがあります。選択肢が多すぎて自分では選びきれないという人のためにどんなキャリアパスがあるのかを整理して紹介します。今後のキャリアを考えたい方や、IT業界への転職を考えているなら是非読んでください。
プログラマーを目指したりプログラマーになりたての人にとって、自分がどんなキャリアを歩んでいくのかはとても気になるところですよね。
そこで今回は、プログラマーのキャリアパスについて紹介していきます。
今後、需要が高まるIT業界、ただしく市場を理解していないと気づいたら自分の目標とは違うキャリアになっていたという事にもなりかねません。
自分がどんな道を歩んでいきたいのか、しっかり理解した上でプログラマーとしてのキャリアを歩んでいきましょう。
目次
プログラマーとしてキャリアアップしていくためには、どんな業務があるのか知ることが大切。
未経験でも挑戦しやすい業務から、経験が必要な業務まで、一つずつ解説していきます。
ただし、これは代表的な例ですので、必ずしもこの通りになるわけではないことだけ、注意してください。
未経験からスタートしたエンジニアが、最初に担当することが多いのがテストの業務です。
エンジニアが設計したソフトウェアや電子機器などの製品が、正常に動作するかテスト・検証・評価を行います。
テストを行う目的や実施期間、人員配置などテストの設計に始まり実行・結果の文書化までが一連の業務になります。
年収は300万円くらいが目安になります。
テストエンジニアは業界の風潮として、実務経験の少ない若手がやるものという慣習が残っています。
実際に、テストエンジニアとして仕事をしている人は若い世代が多いのが現状です。
テストエンジニアは、未経験からでも出来る職種です。
一般的に未経験でテストエンジニアに採用されると、マニュアルに沿ったテストケースを実行する業務から入る事が多いです。
また、複数人で共同作業になる事も多いので、コミュニケーションが必要です。
テストエンジニアに特化したコンサルタントやマネージャーとして活躍をしたいなら、JETQBやIVEC資格といったテストエンジニアに最適な資格もあります。
テストエンジニアが終わると、次に運用保守という段階を担当します。
主な仕事内容は「運用」と「保守」に分かれます。
簡単に言えば、既に動いているシステムが正常に動き続けるために行うあらゆる業務です。
運用はシステムが最適なパフォーマンスを維持するために行う処理を、保守は万が一の故障やトラブルが起こった際にその課題解決に当たる仕事を指します。
年収は350万円ほどが目安になります。
マイナビAGENTによれば20代の平均年収は387万円、30代は466万円です。
着実にキャリアを進める事でキャリアアップを狙える職種です。
また、今後Webコンテンツの拡充・IT人材の不足が起こる中で必要な職種になります。
行程としては下流に近いため、経験の浅い20代前半から30代にかけてがボリュームゾーンです。
ただし、扱うシステムによっては専門的な知識が必要になることもあり、その場合はプログラマーとしても一定の幅広いスキルが必要になってきます。
ある程度マニュアル化されている業務が多くなるため、経験が浅くても挑戦しやすい領域です。
未経験からプログラマーになった場合、テスト行程を経ずに運用からスタートすることもあります。
運用保守の経験を積むと、いよいよ構築を担当するようになります。
この段階の仕事が出来るようになれば、プログラマーとしてある程度一人前になったと言えるでしょう。
SEが作った設計書を基に、実際にプログラムを書いてシステムを作り上げていく仕事です。
その後の運用保守がしやすくなることも考えて、綺麗なコードを書いていくことが大切です。
年収は400万円くらいが目安になります。
エンジニアとして数年の経験を積んだ20代後半から30代の方が多くなります。
ある程度、実務経験が必要なので、未経験からプログラマーになった場合いきなり構築段階からスタートすることは少ないでしょう。
もちろん若くても高い技術力と知識があり、実績を示せれば早い段階で構築段階に入れる可能性もあります。
実際にシステムを作り上げていく工程のため、プログラミングのスキルは必須になります。
その後の運用保守のしやすさも考慮したプログラムを書くため、運用保守の経験も必要になってきます。
目的を達成するために、どんなシステムをどのように作るのかを考える仕事です。
この段階まで行くと、プログラマーではなくSEと呼ばれることが多くなります。
平均年収は550万円ほどです。
上流工程に関わる職種のため、この段階まで行くと一気に年収が上がります。
ある程度プログラマーとして経験を積んだ30代前半〜40代前半の方が多いです。
設計でミスがあれば、その後行う構築・運用・テストの全てが無駄になり、完全に作り直しになることもありますので、非常に責任のあるポジションになります。
最適なシステムを考えるためには、プログラミングのスキルだけではなく、そのシステムが使われる業界の知識や、発注者のニーズを正確にヒアリングするコミュニケーション能力など、幅広いスキルが求められます。
プログラマーからのキャリアアップを狙う人はSEを目標としていることが多いはず。
ここからはSEになるために必要な、スキル・経験年数・資格などについて紹介していきます。
まずは、SEの仕事をしっかりと理解しましょう。
プログラムやシステムを開発するうえでは、上流工程と下流工程があります。
SE(システムエンジニア)は、プログラムの設計と仕様書を作成するなど情報システム開発における上流工程を担当します。
また、予算や人員、進捗管理などのマネジメント業務を担当する事もあります。
※下流工程はシステムを実際に作ったり、日々の運用・保守業務などを指します。
プログラマーとSEの業務内容の違いについては、下記記事を参考にしてください。
SEはクライアントから直接要望を聞いてシステムを設計します。
要望を起こす際に「なぜその仕様なのか」をクライアントだけでなく、チームのプログラマーにも伝えないといけません。
仕様を決められる知識と技術を持って要ることが大事です。
手を動かすのは現場のプログラマーとはいえ、選んだ根拠がなければ不安が残ります。
また、コーディングを進めていて迷った際に最適解が出しにくくなってしまいます。
システム開発には実に多くのメンバーが関わります。
納期に遅れないためのタイムマネジメント、チームの士気を保つためのチームマネジメントなど。
このように、全体を見通してプロジェクトが成功するための管理が求められます。
軽視されがちな部分もありますが、コミュニケーション能力はものすごく大切。
システムを設計するにしても顧客のニーズをくみ取って反映する必要があります。
実行してくれるチームスタッフを鼓舞するためにも、コミュニケーションは必要です。
納期が近付くと残業が多くなったり疲労がたまりやすくなります。
このようなタイミングでSEのコミュニケーション能力は発揮されます。
IT技術者なら持っておくべき資格のひとつ。
初心者でも勉強すれば理解でき、IT業界に興味があるという意思を最低限見せられる資格です。
パソコンで手軽にテストを受けられるので、時間があるときに早めにとっておきましょう。
マネジメント系の試験なので、社内でもキャリアアップのアピールになります。
毎年受験者数が10万人ほどいて合格率が25%と、難しいことも資格として役に立つ理由の1つです。
IT系資格の中では最も多くのエンジニアが取得している資格です。
情報技術系に関わる人にとって登竜門となる資格と言えるでしょう。
企業のIT戦略を叶えるうえで重要な役割を担うアーキテクト。
その資格にシステムアーキテクト試験があります。
非常に難易度が高く、上級者向けの試験です。
システム設計分野で活躍したいなら有効な資格なので取得したらかなりの箔がつきます。
ちなみに毎年約10,000人が応募して合格率が10%台という試験です。
SEとして働くためにはある程度の経験値が必要です。
そのため平均年齢は「38.4歳」とやや高め。
30代後半でSEをしている母数が最も多いです。
[出典]賃金構造基本統計調査
キャリアを考えると、平均年収も大事。
賃金構造基本統計調査では、システムエンジニアの平均月給は約37万2000円で、ボーナス含めると平均年収が551万円となっています。
企業規模が大きい会社が平均年収は高い傾向があります。
プログラマーとSEを比べると、どの規模でも100万円ほど年収が変わります。
SEはコードを書くだけでなくマネジメントも仕事になるので、その分給料も高くなります。
1000人以上:609万円
100人以上:533万円
10人以上:490万円
プログラマーの平均年収は418万円で、会社規模別の年収は下記の通りです。
1000人以上:518万円
100人以上:419万円
10人以上:375万円
[出典]賃金構造基本統計調査
資格や年齢に関わらず、SEとして活躍をしたいなら技術力をつけたり勉強し続けることが大切。
勉強し続け、需要を把握し仕事で信頼を積めれば、PM(プロジェクトマネージャー)などの全体統括的な仕事を任される事もあります。
いずれにしても勉強なしでは自身の市場価値が上がらず生き残りは難しくなってしまします。
SEの仕事について細かく紹介してきました。
SEの先にはPL・PM(プロジェクトリーダー・マネージャー)という職務があります。
ここでは、企業でエンジニア職についた多くの人たちが考えるキャリアパスについて、さらにその先を見ていきましょう。
システム開発を行う業務に携わる方の最も簡単なイメージしやすい図式は、
プログラマー > SE > PL・PM です。
つまり、上流工程のマネージャーのポジションが一般的にPM(プロジェクトマネージャー)と呼ばれる職種です。
開発現場の責任を負う立場として顧客との交渉を行い、人員・予算・納期といった経営に近い立場の仕事をします。
会社の規模によっては、プロジェクトマネージャーがそのままプロジェクトリーダーを兼任するところもあります。
プロジェクトを成功に導くための現場管理・マネジメントが主な仕事です。
案件ごとに必要な人員やスキル、予算、納期などから社内のリソースも考えつつ提案をしていきます。
実際にシステムを実装する事はしませんが、最終的なチェックを行う立場として重大な責任があります。
また、PM・PLができるスキルがあればどこでも仕事はできるのでフリーランスとしても働けます。
PL・PMを経験しているとキャリアパスも大きく開けます。
最近ではプロジェクトマネージャーにはならずに独立するという流れも増えましたが、少なくとも企業におけるキャリアパスにおいては出世コースと言えます。
PMを目指す人にとっては一番説得力のある資格。
知識や技術に限らず、マネジメント要素も問われる試験で情報処理技術者系ではハイレベルの資格です。
年齢が若ければさらなる年収アップを目指して転職をする際にこの資格と業務経験を話せればかなり有利に働く事は間違いありません。
[出典]IPA
PHP言語に関する唯一の資格として「PHP技術者認定試験」があります。
PHPの専門技術取得能力を評価する技術者認定試験で、技術者の育成と雇用促進などに貢献する目的で設立されました。
上級試験は合格率10%という難関試験なので取得すれば評価は高まります。
最後にエンジニアのもう1つの選択肢、独立・フリーランスについてメリットデメリットと一緒に紹介します。
現在は転職エージェントなども発達し、自身のやりたい事や時間を優先する観点からも経験値さえしっかりと積めば取れる選択になってきました。
これまではエンジニアのキャリアパスと言うと、「プログラマー → SE → PL・PM」というように、社内で昇格をしていく事が一般的でした。
最近では、フリーランスとして働く人の数も多くなりました。
自分の価値をアピールして仕事が獲得できれば十分にやっていけます。
エンジニアになりたての頃からフリーランスや独立を考えているひとは、クラウドを通じて仕事を見つけています。
メリットの1つ目は働く場所や時間が自由になること。
真夜中だったり朝だったり、人によって集中力を発揮できる時間は変わります。
自分が最大のパフォーマンスを出せる瞬間に仕事の時間を調整出来るのはフリーランス独自のメリットです。
また、プライベートでも混雑を避けて観光地に行けるなどメリットが多いです。
スケジュールを自ら管理するようになるため、キチンと管理が出来るならとても生活しやすいでしょう。
少し余裕ができると、自分が得意な案件だけを受けるなど仕事を選べるようにもなってきます。
得意で好きな事ばかりを仕事にすれば当然パフォーマンスも上がります。
好きな言語、技術の専門性も上がるのでスキルも同時に伸びます。
一般的に企業で働くと案件をとるにしても最終的な利益を考えて一筋縄にはいかなかったり、自分の想いだけでは通らない事が多いです。
また、給料は会社員であれば一定なのでやってもやらなくても金額が変わりません。
フリーランスはやった分だけお金になり、何か設備投資をするにしても自分の自己決定で判断を下せるのでスピードが速くなります。
一方収入面で安定しないというのがデメリットになります。
仕事が継続的に取れれば良いですが、もし取れなければ収入はゼロ。
すると来月の収入源は未定という状態が続き、生活にも心理的にも苦しむ事になります。
メンタルが強くなかったり自分で営業を積極的にできないままフリーランスを始めると、苦しむこともありそうです。
フリーランスは自分のモチベーション管理が非常に重要になります。
仕事のパフォーマンスが落ちる場合は仲間がカバーしてくれる事がありますが、フリーランスはそうはいきません。
モチベーションを自分で管理するのは案外やってみると大変な事に気づきます。
営業力があるかどうかは非常に重要。
自分で仕事を獲得しないかぎりは仕事が勝手に舞い込んでくることはよほどの売れっ子でない限りはありません。
コンペに出たり、自ら人と会って人脈を作ったりする必要があるのでそもそも人に会うのが好きではない方はフリーランスはオススメ出来ません。
フリーランスは1人で自由気ままにやれるから楽で良いという間違った考えのままやると辛い思いをするかもしれません。
プログラマーとしてIT業界に入ると、様々なキャリアが待っています。
エンジニアとして社内でキャリアアップしていく道だけでなく、スキルを身に付けてフリーランスになることも。
もちろんプログラマーとして働き始めてから、自分の適性がわかり大きくキャリアチェンジすることだってあるはずです。
それでも、今回ご紹介したキャリアパスがあることを知っておけば、選択肢として常に考えておけます。
あなたのキャリアは自分で作っていくしかありません。
そのための勉強や資格の取得は大きな強みになります。